凝った設定とスリリングな展開。そしてユニークなキャラクター。ハイクオリティな作品が次々と登場する海外ドラマのなかで、とりわけ気になるシリーズが『パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット』『ホワイトカラー』、そして『HOMELAND/ホームランド』。3シリーズともに主人公が大いなる謎に挑戦し、その犯人を追いつめるというサスペンス系だが、それぞれそのプロセスがまったく異なり、それが作品やキャラクターの個性と面白さになっている。

唯一の理解者に裏切られながらも、自分自身の信念を武器に突き進むヒロイン

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最初に紹介したいのは、各TV賞を総ナメにした超話題作『HOMELAND/ホームランド』。主人公は女性CIAエージェント。8年にも及ぶイラクの捕虜地獄から奇跡の生還を果たしヒーローとなった米海軍の軍曹を、アルカイダに寝返ったスパイに違いないと確信する彼女はひとりで捜査を開始する。CIAに所属しながらもほぼ孤立無援。頼れるのは自分の揺るぐことのない信念だけというなかで、精神的にも徐々に追いつめられて行き、唯一の理解者だった上司にも見放される。しかし、それでも決して諦めない彼女だからこそ見極められる驚くべき真実! 自分自身と信念だけを武器に突き進むヒロインは、ときに痛々しく、ときに頼もしくかっこいい。主人公がヒロインのせいなのか、弱さにもよりリアリティがあるのだ。

『HOMELAND/ホームランド』 ブルーレイBOX 5月31日発売 (6月5日レンタル開始) ¥12,600(税込・3枚組) 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 

ちなみに本シリーズのファーストシーズン・ファイナルは、彼女が突き止めた真実が国家をも揺るがす大事件を引き起こすことを暗示させて、何とセカンドシーズにto be continue! 視聴者は当然、一刻も早く次を観たくなるのだが、その希望に応えるべく、スカパー!ではいち早くセカンドシーズンの第1話をオンエア。よかった、これでやっと落ち着けます。