料理が多すぎて食べきれない!
間瀬「この時とばかりに、はりきって食事の用意をされるお姑さんは少なくありません。無理に食べたりすれば、次回は、それ以上になったりするかもしれませんね。
ここは、正直に『残して申し訳ないのですが、食べきれなくて』と言うほうが、今後のお互いのため。『美味しかったので、持って帰ってもいいですか?』と言ってみると喜ばれるかもしれません。
ただ、いらないものをもらってストレスになるようなら無理にもらうのはやめておきましょう。お姑さんに今後の参考にしていただくことも必要ですよ」
お風呂の順番はどうすべき?
間瀬「お風呂については、気が重くなる方が多いですね。衛生面のこともあって気を遣ったり、最後に入ってシャワーで済ますなんて話を聞いたりすると、お風呂は侮れない問題だと思っています。
もし先に勧められて気が引けるようなら、後で入ることを伝えましょう。案外、お姑さんたちは、気にしていないことが多いかもしれません。
『お風呂は、いつも何時頃入っていますか?』と早い時間に聞いておけば、段取りがしやすいです。また、『○時頃、お風呂に入らせてもらっていいですか?』とお子さんに合わせて、普段と変わりのない時間を優先されるといいと思います」
手土産選びに困る!
間瀬「慣習があるかもしれませんが、基本は、食べ物が喜ばれます。
義父母の好みがわかれば、無難に済ませられますが、もし迷うようなら、生菓子はできるだけ避けたほうが良いでしょう。義父母が、本日中のものを用意していたら、重なってしまうためです。
遠く離れたところに住んでいるのなら、自分たちの住んでいる名産品を持っていくのもおすすめです。
とはいえ、心がこもっていることが何より大切。選んだプロセスを伝えると、その思いが引き立ちます。
あまり気負いせず、次回のために好みをそれとなくリサーチしたり、直接リクエストとして聞いたりしてみては。回数を重ねるごとに、楽しい話題にもつながっていくでしょう」
義実家への帰省が億劫なママへのアドバイス!
最後に、間瀬さんに義実家への帰省が億劫なママへのアドバイスをいただきました。
間瀬「100の家庭があれば、100通りの生活様式があります。合わせられることもあれば、合わせられないこともあるでしょう。そこには、正解もなければ、間違いもありません。教科書の問題のように、明確な答えはないのです。だからこそ、困ってしまうもの。義父母も案外、戸惑っていることは多いかもしれませんね。
お互いに調整しあえる間柄は理想ですが、察したり、察してもらうことを期待すると、誤解が生じたりします。
『少しくらい我慢すれば』と思っていると、大きな溝になっていくことがあります。疑問に感じたことや迷ったことは素直に言葉にしてみましょう。そのほうが、わだかまりなく円滑なコミュニケーションが取れますよ」
今回、教えていただいた対策を実践して、ぜひ今年の帰省は楽しく乗り越えましょう!
【取材協力】間瀬 はる乃さん
心理カウンセラー。主に嫁姑に関わる相談が専門。お悩みの問題解決につながる“脱!嫁姑問題”のメソッドは安心感が得られると多くの女性に信頼されている。