川崎フロンターレが新たな歴史を刻む。『2022明治安田生命J1リーグ』第6節・セレッソ大阪戦でホームゲーム26試合無敗のJ1新記録達成に挑むのだ。等々力陸上競技場でのリーグ戦で最後に敗れたのは2020年11月3日・北海道コンサドーレ札幌である。アウェイ・鹿島アントラーズ戦を挟んだ11月18日、横浜F・マリノスを3-1で下してから川崎Fは無敗を続けているのだ。しかも22勝3分という驚異的な勝率で!
過去2シーズンに比べて、圧倒的な力はないと言われる今季の川崎Fだが、ここまで5勝1分1敗・勝点16で首位に立つ。前節・サンフレッチェ広島戦も苦しみながら、勝利を掴んだ。立ち上がりこそ一気に攻め立てた川崎Fではあるが、広島のハイプレスに手こずり前半は相手ペースで終わる。
後半、右ワイドの家長昭博がポジションを下げてボールに触れる回数を増やすと川崎Fも徐々にリズムを取り戻し、一進一退の展開に。そして73分、途中出場のMF大島僚太のCKをCB谷口彰悟が競り、オウンゴールで先制。88分にはラストパスを送った右SB山根視来がシュートの跳ね返りに詰めて勝負あり。前半の我慢の時間を耐え抜いた川崎Fが勝点3を持ち帰ったのだった。
対するC大阪だが、記録達成の引き立て役になるつもりはさらさらない。『明治安田J1』では1勝3分1敗といまいち勝ち切れない印象が残るが、『2022JリーグYBCルヴァンカップ』では3戦全勝10得点である。3月26日・『ルヴァンカップ』GS第3節・大分トリニータ戦は見事だった。リーグ戦から先発9人入れ替えて臨んだC大阪は主導権を握りながらも前半を0-1で折り返す。しかし、後半に入ると一挙6ゴール。今季初先発の右SB毎熊晟矢、トップデビューのMF岡澤昂星がゴールを奪えば、途中出場のFW加藤陸次樹、山田寛人、MF乾貴士も得点をマークした。2年ぶりに復帰したCBマテイ・ヨニッチが途中出場したのも明るい材料だ。
リーグ戦の通算成績を振り返ってみると川崎Fが12勝6分8敗とリードし、過去2年間でも4連勝中である。しかも、4試合で15得点と川崎Fは鬼木達監督が課した「1試合3得点」のノルマもクリア。さらに、CFレアンドロ・ダミアンは4戦連発6ゴールとC大阪から得点を荒稼ぎしている。ただ、その前の3年間の成績を見ると、C大阪が4勝1分1敗。何かをキッカケに立場は逆転する危険性をはらんでいる。
果たして川崎FがJ1新記録を樹立するのか、それともC大阪が阻むのか。『明治安田J1』第6節・川崎F×C大阪は4月2日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットはチケフロ(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。