確かな手応えを掴んだ試合と言える。FC東京はACL勢3連戦の初戦、4月2日『2022明治安田生命J1リーグ』第6節・横浜F・マリノスに敗れはしたが、好パフォーマンスを披露した。
立ち上がりは横浜FMの勢いに押されて8分に左サイドのクロスから先制を許すも、4分後にはCFディエゴ・オリヴェイラが敵陣でパスカット、MF安部柊斗へボールを託し、絶妙にコントロールされたシュートですぐさま同点に追い付く。その後は横浜FMにボールを握られながらも、FC東京はカウンターから好機を作っていった。
次の1点を決めたのは横浜FMだった。右サイドからニアへボールを送られて、FC東京は後半開始早々に勝ち越し点を献上。そして時間の経過とともに運動量が減り、75分には『ドバイカップ U-23』帰りのルーキー松木玖生がこの日2枚目となる警告を受けて退場、勝負を決した。1-2に終わったが、FC東京は次戦に期待を繋げた。
試合後、アルベル監督は「今日はウイングが主役になるような試合展開だった。マリノスもウイングが幅を取り、チャンスを作り、我々もウイングを生かして前半は多くのチャンスを作った。今日はポゼッション率やプレースピードの重要度が低い展開だった」としつつ、「10人になってからも勝利を目指して戦い続けた。その執念を心から誇りに思う。これからも今日見せた姿勢を表現してほしいし、それが突き進むべき道」と評価した。
対するヴィッセル神戸は勝利が遠い。リーグ戦7試合を終えて4分3敗となった神戸は三浦淳寛監督を解任、前節・京都サンガF.C.戦はリュイス・プラナグマ若手育成コーチが指揮を執った。ボールを保持しながら両ワイドを効果的に使って攻める神戸と素早い攻守の切り替えからカウンターで勝機を探る京都。互いの色を発揮する中、神戸が素早いサイド攻撃から後半開始4分に先制したが、55・58分に立て続けにゴールを決められた。1点を追う神戸はアンドレス・イニエスタを中心にしたアタックを見せるもゴールには届かず、逆にアディショナルタイムに3点を決められて勝負あり。
8試合12失点と守備の再建が急務の神戸には、ロシア1部ロストフから特例措置でMF橋本拳人が加入。味スタで神戸デビューとなれば、FC東京サポーターのボルテージも一気に上がることだろう。
果たして、FC東京がいい流れを掴み上位再進出を睨むのか、神戸が待望の初勝利を飾るのか。『明治安田J1』第7節・FC東京×神戸は4月6日(水)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。またJリーグではGWに約2万4000名を無料招待するキャンペーンを実施。4月29日(金・祝)・国立競技場の第10節・FC東京×ガンバ大阪のチケットを抽選で5000組1万名にプレゼント。応募は4月11日(月)午前11時59分までが第一次、4月11日(月)昼12時~17日(日)午後11時59分までが第二次受付期間となっている。