求められるのは、勝負を決め切るゴールだ。浦和レッズは『2022明治安田生命J1リーグ』第6節で北海道コンサドーレ札幌と悔しい引き分けに終わった。
26分、右SB馬渡和彰が右ウイングのダヴィド・モーベルグとのパス交換から右サイドを切り裂くと、PKを獲得。30分、モーベルグが2試合連続得点となるPKをきっちり決めた。39分にはCFキャスパー・ユンカーが持ち前のキープ力と巧みなスキルでトップ下・江坂任へボールをつなぎ、最後はゴール前でモーベルグが反転してシュートを放つも、こちらはミートせず。44分にはユンカーが自陣でボールを確保するとハーフウェイ手前でモーベルグへボールを託す。するとモーベルグがスピードを生かしてドリブルで突き進みペナルティエリアに侵入、グラウンダーのラストパスをユンカーが左足アウトサイドで蹴り込むもGK菅野孝憲の好セーブに遭った。続くCKの作り直しからボランチ柴戸海、ユンカーが立て続けにシュートを放つもゴールはこじ開けられずに1-0で前半を終えた。
56分に運動量の落ちたユンカー、モーベルグが交代すると徐々に劣勢となり、72分に同点に追い付かれる。その後、77分にMF荒野拓馬が一発退場となるも生かせず、試合終了間際の江坂のシュートも枠をとらえなかった。結果として前半の内に勝負を決めらなかった浦和は手痛いドローとなったのだ。
リカルド・ロドリゲス監督も試合後、「前半で追加点を取れなかったことが悔やまれる。ユンカーの惜しいシュートがあり、得点が取れなかったことが悔やまれる。後半もうまくできたが、その中で失点をした。相手が退場し、その後もチャンスは作った。勝点3を逃したという印象」と悔しさを露わにした。
一方の清水エスパルスも前節は悔しい敗戦となった。一進一退の攻防が続く鹿島アントラーズとのアウェイゲームで70分、FWベンジャミン・コロリのゴールで先制するも8分後に右クロスからヘディングを決められて同点。試合終了間際にもペナルティエリア右からのクロスを頭で合わせられて劇的逆転劇を許したのだった。試合後、平岡宏章監督も「非常に残念な試合。準備してきたことを出せていた分、最後のところでやられて悔しい」と胸の内を明かした。
リーグ戦の通算成績を振り返ってみると浦和の26勝9分25敗とほぼ互角。前回の対戦こそアウェイの清水が1-0で勝利したが、その前は浦和が10勝4分の14戦負けなしと圧倒している。
果たして勝点3を掴み取るのは浦和か、清水か。『2022明治安田J1』第7節・浦和×清水は4月6日(水)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。