ディズニーが示す「新たなる希望」

ヒーローになるためには、血筋も地位も関係ない…

「伝説」にならなくてもヒーローはたくさんいる…

生まれた時から運命を託されていたルーク・スカイウォーカーが「伝説」となる道を選び生涯を終えた一方、直後ラストシーンで示されたのは、新たなフォースの使い手を予感させレジスタンスの活躍に憧れる少年の姿でした。

彼らが未来の銀河を担っていく「希望の火花」になるのでしょう。

血筋もなく、名を残さなくとも、誰もがヒーローになれるということが、『ローグ・ワン』以降大きく打ち出されているテーマです。

これは、最近のディズニーが特に強調するテーマでもあります。

いわゆる「王子様を待っているだけのプリンセス」ではなく、自ら行動し、自分ならではのプリンセス像を築いていく、これが最近の「ディズニープリンセス」の姿です。

そこに、過去のプリンセスを崇め模倣する姿はありません。

プリンセス以外でも、様々な作品やTVシリーズを通して、ディズニーはこのことを伝えようとしています。

それを遠い昔、はるか彼方の銀河系のヒーローたちの姿に重ねたとき、『ローグ・ワン』そして『最後のジェダイ』から生まれる「名も無きヒーロー」たちが生まれてきます。

「スター・ウォーズ」が伝統を焼き払い、現代の人たちに向けた「ディズニー作品」になった作品が『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。

これから自分ならではのヒーローになっていく人たちに向けた映画、それが今の『スター・ウォーズ』なのだと感じました。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
公開中

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