完全に水没している状態ですが、音楽も再生できタッチ操作もちゃんと受け付けます。ただし、タッチ精度は極端に下がるので微調整は難しいところ。

また、水没中でも通話可能でした。水中でも電波さえ届けばお話できるかもしれません。こちらの声は相手に届かないとは思いますが。
 

30分ほど放置した後の水抜き途中。そういえばと思いついてカメラを起動。背面も透明になっているので、写真も問題なく撮影できました。プールサイドやビーチでもこのケースは良さそうです。

 
 

水から引き上げ、よくタオルで水気を取ってからヒンジ部分のロックを解除します。しかし、このヒンジがとにかく硬い! 水にふやけた爪ではひょっとしたら開かないかもしれません。また、気をつけたいポイントとして、ヒンジ部には水が浸入していました。
 

 

プラスティックの口部分にはさらに多くの水が浸入しています。口を開く前にかならずここの水もタオルなどでぬぐい取っておく必要があるので注意しましょう。

して、当のiPhoneは……というと。無事生還。水滴の跡もなく、湿った感触もなく元気なままの帰還となりました。


水に濡れた状態のみならず、水中でもタッチ操作できたのは確かに便利。作りもしっかりしていますし耐久性も高そうで、少なくともジップロックの10倍くらいは安心できます。ヒンジの開けにくさが唯一の減点ポイントですが、これは密閉性を重視するうえでの必要経費かもしれません。ネックストラップも付いてきたので、ウォーターレジャーでの有力候補と言えるのではないでしょうか。
 

洗濯機で回しても生還できる! iPhone自体を防水加工できるサービス

iPhoneには本来備わっていない、防水機能を後付で加えることができるサービスもあります。「LOGIC MAGIC」が提供しているiPhone耐水加工では7800円でiPhoneに水中操作可能な耐水性を付与することができます。
 


動画のとおり、加工済みのiPhoneは洗濯機で回しても問題なく動作可能に。これは驚くべき耐水性です。ただし、iPhoneを一度分解して加工する必要があるため、メーカー保証は受けられなくなる可能性が高い点に注意が必要ですね。また、あくまでも水中での利用を目的とした「完全防水」ではなく、「万が一の保険」のための加工である点にもご注意ください。また、水が浸入することには変わりないので、海水への水没はかなり慎重に扱う必要がありそうです。


さてさて、ケースからはじまり、特殊防水加工までご紹介して来ましたが、どれを選ぶか。決まりましたか? お風呂で使うくらいならばジップロックで十分。でも外で使うなら、やっぱり本格的なケースか、見た目を損ねない防水加工か。どちらかを用意しておいてはいかがでしょうか。せっかくバカンスに来たのに、ジップロックが視界に入ったら急に現実に戻されそうな気がしますし……ね。

 

ガジェット、PC、家電を中心にフリーライターとして活動中。ウレぴあ総研をはじめ、ハピママ*、ギズモード・ジャパン、コタク・ジャパンなどのWebメディア。雑誌・ムックなどの紙媒体などでも幅広く執筆。趣味は「農業」、ライター仲間からは「兼業ライター」と言われることも。