鹿島アントラーズにとって、次が大事だ。『2022明治安田生命J1リーグ』第9節・名古屋グランパス戦は絶対に負けられない。
前節はショッキングな敗戦となった。首位で迎えた第8節・横浜F・マリノス戦。ボールを握りチャンスを窺う横浜FMに対して、鹿島は鋭い攻撃を見せた。13分ファン・アラーノが惜しいヘディングを放てば、26分にはFW鈴木優磨のクロスに合わせたアルトゥール・カイキのヘッドがバーを叩く。30分、マリノスキラー・上田綺世のシュートはGKの正面を突き、41分GKクォン・スンテのパントキックから上田が抜け出し、GKと1対1となるもシュートはまたもやGKの正面に。52分、右CKからCB三竿健斗の強烈なヘッドも高丘陽平の好守に遭った。
決めるべきところで決められなかった鹿島は、終盤に高い代償を払うことになった。60分に宮市亮が投入されると、横浜FMが攻勢を強めた。82分に均衡を破られると、12分間で3点奪われたのだった。
連勝は5で止まったが、レネ・ヴァイラー監督は「60分くらいまではものすごくいい試合をした。それ以降は苦しむ時間が長く、相手のサブから入った選手がパワーを持って仕掛け、最終的には厳しい結果となってしまった。ただ、ここで止まるのではなく、前進していくことが大事」と前を見据え、鈴木も「点差ほど悲観していない。こういう試合はシーズン中に必ずある。優勝するチームは負けた次の試合で必ず負けない。いい準備をしたい」と次を睨んだ。
一方の名古屋はいまいち乗り切れない。第5節・柏レイソル戦は両GKの好守が光るスリリングな1-1、第6節・ガンバ大阪戦はほぼ互角な内容ながら結果は1-3。続く湘南ベルマーレ戦は終了間際にPKを獲得して2-1の逆転勝ち、勢いを得たと思われた前節は0-2で北海道コンサドーレ札幌に今季初勝利を献上した。決定力不足とセットプレーの守備、攻守に課題を抱える名古屋は2勝2分3敗・勝点8の13位に甘んじる。
リーグ戦の通算成績を振り返ると、鹿島が36勝3分23敗、直近10試合でも7勝3敗とリードするが、『JリーグYBCルヴァンカップ』を含めるとここ10試合で4勝6敗、さらに県立カシマサッカースタジアムでは3連敗中と雲行きが怪しくなってくる。
果たして鹿島が名実ともに首位に立つのか、名古屋が浮上のキッカケを掴むのか。『明治安田J1』第9節・鹿島×名古屋は4月17日(日)・カシマスタジアムにてキックオフ。当日は女性を対象に制作した「アントラーズ オリジナルヘアタイ」を来場先着1万名に無料配布。チケットは鹿チケ(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。またJリーグではGWに約2万4000名を無料招待するキャンペーンを実施。5月3日(火・祝)・カシマでの第11節・鹿島×ジュビロ磐田のチケットを抽選で500組1000名にプレゼント。応募は本日4月15日午後11時59分まで。