大塚製薬の担当者インタビュー!バニラ味のこだわりは?

さあ、好き勝手にバニラ味を堪能したところで、開発の意図などを探っていきましょう。

大塚製薬の「ニュートラシューティカルズ事業部 製品部 カロリーメイト プロダクトマーケティングマネージャー」の岩﨑 央弥さんにお話をうかがいました。

大塚製薬 カロリーメイト プロダクトマーケティングマネージャー 岩﨑 央弥さん

今回、バニラ味を出した理由と味のこだわりは?

岩﨑 央弥さん(以下、岩﨑)「昨今の生活様式の変化にともない、健康や食生活への関心が高まる中、“バランス栄養食”という価値が改めて見直され、ブロックタイプをはじめとするカロリーメイトが家庭内で喫食される機会が増えました。

家庭内で食べるときには、食べる方の年代の幅も広がりやすくなったようです。

そこで、これまで以上に多くの方に5大栄養素を届けられるよう、バニラ味を新たに開発しました。

子どもから大人まで幅広い年代の方々になじみのあるフレーバーで、世代やシーンを問わず日常生活で偏りがちな栄養バランスをサポートしたいという想いが背景にあります」

大塚製薬が2021年11 月、コロナ禍の新しい生活様式におけるカロリーメイト ブロックの使われ方を確認したところ、喫食量が3割以上コロナ禍前より増加しました。

購入者の声から、カロリーメイトを選択する大きな理由の1つ目は、食事・栄養不安の払拭、2つ目は保存性と簡便性にあると考えられています。

コロナ禍前との購入者を比較すると、30~50代の女性が特に増加しています。

また、食べるシーンでは「間食で食べる」と回答した人が増加していることが判明。

新しい生活様式により、食事や間食を用意する機会が増えた家庭が多く、栄養を補う食品としてカロリーメイトを利用しているシーンが拡大したようです。

チョコチップを入れた理由は?

「カロリーメイト ブロック バニラ味」中身

岩﨑「カロリーメイトブランドの特長の1つに『私は〇〇味派』と、食べるフレーバーにこだわりを持っている方が多い点が挙げられます。

これは当社が、『フレーバーに飽きることなく食べ続けられる味づくり』を念頭に開発をしてきた結果だと思っています。

実はバニラ味に入れているチョコレートチップ一つにしても、原材料の選定に時間をかけており、『あとぎれ』を良くするためのアクセントとして、幾つもの候補の中から試作を繰り返し検討しました。

他にもリンゴを入れるなど工夫し、甘みが後に引きずらない設計にしています。

結果として『チョコチップが入っていて美味しい』『チョコチップにリッチ感がある』と楽しんでいただいている方も多く、とても嬉しく思っています」

まさかリンゴまで入っていたとは! 確かにあとぎれの爽快感は素晴らしい出来です!

一番売れてる味はアレ!バニラ味がもうすぐ追い抜く!?

カロリーメイトシリーズ

カロリーメイトのブロックタイプの味のうち、現在、一番売れている味は?

岩﨑「ブロックタイプで1番売れている味はチョコレート味です。2番目はフルーツ味、3番目はチーズ味とメープル味が常に争っていました。そしてバニラ味は発売後、チョコレート味と1位、2位を争っています」

「美味しさ」の点ではフルーツ味の評価が高いようですが?

岩﨑「フルーツ味だけでなく、各フレーバー、追求に追求を重ねて味づくりをしています。カロリーメイトの味への探求心は類を見ないのではないかと思っています。

カロリーメイトとお菓子の違いは『できたものに栄養成分を添加する』のではなく、『栄養成分が決まっているものからの味づくり』を行っていくところです。

順番が逆になるだけで、とてもむずかしくなります。

しかし、栄養バランスは日々必要なこと。一日3食、バランスのとれた食事がむずかしいときにはカロリーメイトで補うことができるよう、美味しさは重要だと考えます」

なぜ「プレーン味」を終売させたのですか?

岩﨑「2014年に発売以降、多くのお客様に支えられてきましたが、ラインアップの見直しにより終売といたしました。

プレーンも多くの方々に食べていただいてきた製品ですが、『プレーン』という名称は味のイメージが想起しづらいという点がありました。

特定の味をきちんとお伝えすることでイメージがわきやすく、新フレーバーのバニラ味はプレーンの良さを活かしつつ、新しさを兼ね備えた製品として開発を心掛けました」

 

今後、さらなる味への探究心で、新フレーバーがお目見えする日が楽しみ!

まずはバニラ味の贅沢な美味しさをとことん味わいましょう。

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