遠野大弥(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE

前節、『ACL』ショックを振り払った川崎フロンターレ。フィジカル、メンタル両面のダメージとケガ人の三重苦を乗り越えて、『2022明治安田生命J1リーグ』第12節で清水エスパルスを2-0で下したのだ。

5月12日のメディア対応ではインサイドハーフの遠野大弥が登場、次のように清水戦を振り返った。
「『ACL』で負けてしまったが、『ACL』で得た自信を見せるというところでもよかったゲームだとも思う。もちろん反省点はあるが、勝ちながら成長していければ」

インサイドハーフ脇坂泰斗、アンカー橘田健人とのコンビネーションにも自信を深めている。
「日頃の練習から立ち位置が変わっても、声を掛け合って守備ができるよう意識している。攻撃も流動的にできているので、まだまだ足りないが、3人で崩せたらいいなと思う。日頃から仲がいいし、やっていて楽しい。攻撃もボールが出てくるので動きやすい。自分は出し手というよりも受け手だと思うので、どんどん中へ狙っていきたい」

次節は古巣・アビスパ福岡との対戦である。遠野は特別な思いを口にした。
「(移籍して)2年経ったが、やっぱり特別な相手だと思っているし、僕個人としても絶対に負けられない戦い。自分たちらしいサッカーをすることで崩すことはできると思う。堅守と言われているが、ゴール前でも落ち着いてサッカーができれば複数得点できると思う。自分たちで受けずに向かっていきたい」

“FW”ととして狙うのはゴールだ。
「もちろん目に見える結果は一番ほしい。今季ゴールを取れていないので。でも焦らず、自分らしいプレーをして、ゴールに近付いていっていると思う。僕がゴールを取ることよりもチームの勝利が一番なので違う役割でもいいとは思うが、FWとしてゴールも取りたいと思っている。ここで取って違った僕を福岡のサポーターにも見せられればと思っている」

対する福岡も勝点3を譲る気はさらさらない。第11節・FC東京戦では山岸祐也とルキアンの各2得点など5-1で圧勝したものの、前節は前半終了間際に退場者を出した湘南ベルマーレを崩し切れずにスコアレスドロー。試合によって決定力の波はまだあるがそれでも4戦負けなし、チームは好調をキープしている。

リーグ戦の通算成績を振り返ると川崎Fが15勝2分6敗と勝ち越しているが、J1に限ってみると川崎Fの5勝1分4敗とほぼ互角の展開となっている。昨夏の第26節では福岡がジョルディ・クルークスのゴラッソを守り抜き1-0。無敗で首位を快走していた川崎Fに初黒星をつけたことも記憶に新しいことだろう。

果たして川崎Fが3連勝を飾るのか、再び福岡が立ちはだかるのか。『明治安田J1』第13節・川崎F×福岡は5月14日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットはチケフロ(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。