「夫が会社の後輩の女性を口説いていたことがわかり、問いただしても『浮気じゃない』の一点張りで謝らない夫に嫌気が差し、家のなかで口もきかない状態が1年ほど続いていました。
浮気の証拠はその女性とやり取りしていたLINEだけで、実際にホテルに行ったような形跡はなく、それでも傷ついた私の気持ちを無視する姿が許せなかったです。
私と喧嘩してから、夫は決まった時間に帰宅して休日もずっと家にいるし、その女性と切れたことは感じていましたが、これからどうすればいいのかがわからなくて。
友人に話すと『本当に肉体関係がなかったなら、もう一度話し合ってみたら』と言われ、『夫が向き合わないなら離婚でもいい』と決意して子どもが寝た後で思い切って話しかけました。
夫は『あれくらいで浮気と言われるのが嫌だった』と言い、私が『あなたにとっては浮気じゃなくても、私は本当にショックだった』と改めて伝えると、しばらく黙った後で『悪かった』と言ってくれて。
『逆の立場だったら、あなたは許せるの?』と聞くと『いや……』と下を向き、『悪かった』ともう一度言ってくれたので、やっと許せるというか、ほっとしましたね。
夫は私の気持ちが収まるのを待っていたようで、話し合いの場を持って良かったと思います。
自分から話しかけるのは抵抗があったけど、この勇気が大事なのだと実感しています」(女性/34歳/営業)
仮面夫婦になってまだ日が浅い状態だと、配偶者への不満や怒りが残っているため感情が不安定になりがちです。
一方で、行動を起こす勇気を持てるのもこんな「無関心が定着する前の状態」で、自分から夫と向き合おうとする姿が本音を引き出すともいえます。
きっかけを自分で作るのが仮面夫婦を抜け出す一歩になるのですね。