森保一日本代表監督 (C)スエイシナオヨシ

6月13日、日本代表の森保一監督が『キリンカップサッカー2022』チュニジア代表戦の前日会見に出席し、次のように意気込みを語った。

「『キリンカップ』の決勝戦、まずは優勝してサポーターのみなさんに喜んでもらいたい。チームとして積み上げたものを明日の試合の中で出せるよう準備していきたい。選手たちには何よりも勝利を目指しながら個の力を100%出し切ること。観ているサポーターに元気や勇気を感じてもらえればと思っている」

ケガ人の出場の見通しについて問われると、指揮官はこのように説明した。
「冨安(健洋)は全体練習に参加しているので、出られる可能性はある。今日の練習を見て、メディカルスタッフと相談したい。ただ長期離脱から2~3日の練習でハイインテンシティの試合に出られるか、慎重に判断したい。伊東純也はプレー可能。(中山)雄太は右足首を痛めているので、明日はプレーできない。(柴崎)岳は本日コロナの陰性判定を受けてプレーできる」

森保監督はガーナ戦から大幅にメンバーを入れ替えてチュニジア戦に臨むと明かした。
「システム的には大きな変化はないと思うが、人という意味でチームのオプションを増やせるように考えていきたい。ガーナ戦から大幅にメンバーを替えていきたい。いろんな組み合わせ、いろんな融合が見られればと思っている。私からシステムを変更する指示も出すが、私がガーナ戦でうれしかったのは4-1-4-1から相手のアンカーを見て岳や(遠藤)航が4-2-3-1にしてタケ(久保建英)をトップ下入れて、相手を抑えながら個の良さを生かすように柔軟にやってくれたこと。選手たちの個の良さが生きるように、局面で勝つための判断力を見ていきたい」

セットプレーの準備にも余念はない。
「セットプレーでなかなか点が取れていないので、選手たちも少し不安に思っているかもしれないが、決めていればというシーンは増えてきている。大切なのは『W杯』本大会にクオリティを少しでも上げること。確実にベースの部分とオプションの幅は広がっている。明日の試合でもチュニジアの分析をしている。分析した上で狙っていくところで選手たちにはトライしてもらいたい」

チュニジア戦のチェックポイントはこう挙げた。
「最終チェックという点では守備から攻撃へ移った時のより効果的なボールの動かし方。プレスを回避し、出来れば縦へ行く、できなければサイドへ行く、それもできなければもう一度作り直す。ビルドアップからの速攻も含め、攻撃の形をチェックしたい。守備はボールを奪い切ることを考えながら、前からプレスをかけて奪いに行く方がいいのか、一旦ブロックを敷いて奪う方がいいのか、守備の使い分けをチェックしたい」

『キリンカップサッカー2022』日本代表×チュニジア代表は6月14日(火)・パナソニック スタジアム 吹田にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はTBS系列にて生中継。