梅雨の季節です。夏の一歩手前で今は扇風機で我慢するかと、押し入れから出してきた扇風機をスイッチオン! ・・・しかし回らなかった経験をした方は多いと思います。今回はこれからの夏に向けて、身近な冷房商品のひとつ、扇風機の賢い選び方を考えてみましょう。
 

昨年からの節電ブームによって、昨年夏は扇風機が品切れになる店が続出しました。今年に入って、扇風機が二つの潮流に分かれたことをご存知でしょうか。それが従来型のAC扇風機と、新たに発売されたDC扇風機です。

今までのAC扇風機は、AC(交流)電源、つまり一般家庭や企業のコンセントに通電している100V交流電気をそのまま交流電気で動くモーターに流して、プロペラを回して風を生み出すタイプでしたが、DC扇風機は、おなじく100V交流電源をコンバーターでDC(直流)電源に転換して、直流電気モーターに流して、同じくプロペラを回転させます。AC扇風機とDC扇風機の比較は以下のとおり。

DC扇風機がAC扇風機より優れていること

・商品によるがAC扇風機が50W(風量 強)ほどに対してDC扇風機は最高20W程度(同じく風量 強)と消費電力が低い。

・AC扇風機より、DC扇風機はより低速回転が可能で、微風が作り出せる。そのため書類などの紙が飛び散らない。体に風を当てても、体温低下が少ない。

・新商品のため、メーカーによっては、プラズマクラスターやナノイー放出(効果はこの記事では検証しません)などの付加機能がついている。
 

DC扇風機がAC扇風機より劣っていること

・AC扇風機より、購入価格が高い。DC扇風機が5000円~15000円程度に比べて、AC扇風機は3000円程度ですむ。

・AC→DCに変換するコンバータを内蔵する必要があるため、サイズが大きくなり、重くなる。安価な製品は電源コードの先にACアダプタ(これもコンバータ)をつけるため、コンセントを占領してしまう。AC扇風機はコンバーターは必要ない。

・使用頻度が低い場合、メーカーが謳っている寿命が6年程度のため、購入コストの差を電気代を埋められない。