就職に役立つ資格なのか?
では就職には役に立つのかと聞かれれば、人事して思えば、この資格名が書いてあれば必ず面接官から質問されるだろうと思う。そこで会話が盛り上がれば、面接も和やか=印象アップになるのではないか。
また観光業界・旅行業界への就職や先ほどの行政の観光振興課などに就職する場合は、夜景を取り入れた観光の新しい姿を説明することが出来るため、有効な資格といえるだろう。そこで某大手旅行会社に問い合わせたところ、旅行会社では旅行添乗員を一通り経験した後、ステップアップとして、旅行を作る企画に配属される可能性があり、いまは夜景をメインにしたツアー企画はないが、将来的にそのようなツアーが組まれたとき、夜景鑑賞士の資格は生きるのではないかとのこと。
もちろん添乗員として働いているときも、旅行客からどこかきれいな夜景が見えるところがないかと聞かれて、慌てて宿に聞くより、スマートに答えられるのは添乗員として印象が良いのではないかとの回答であった。業界は絞られるが実務に生きる。
また映像業界(TVやCM制作)などでも、夜景を背景にした撮影場所を探す、ロケハン=ロケーションハンティングが行われる。その時にもこの資格が生きるかもしれない。夜景のことなら、あいつに聞けとなるかもしれない。
コミュニケーションの手段としても
一般人にとって、夜景は身近な存在でありながら、「名所は?」と聞かれると、そのシチュエーションに応じた場所を即答できるだろうか。そこで3級でも良いので名所を知っていれば、夜景のことなら彼(彼女)に聞くと、いいところ紹介してくれるよ、と社内で夜景の第一人者となってしまえば、社員との交流も増える。おいしいお店をよく知っている人がもてはやされるのと同じだ。
実際ある芸能人はこの3級の資格を保持しており、芸能界一夜景に詳しい男としてがんばるとブログで宣伝しており、実際デートスポットを探す番組にも出演しているくらいだ。この芸能人にとっては仕事だが、自分の芸風の一つとして確立している。
上から見るだけのものが”夜景”じゃない!
とかく、夜景と言えば展望台か、山の上から見るものと思いがちだが、夜景観光コンベンション・ビューローでは、山の上から見る夜景だけを美しいとは捉えていない。たとえば今静かなブームになっている大工場の夜景を外から眺めたり、あえて光量の少ないひなびた夜景を静かに楽しむなどの企画を行っている。また高速道路を走行中に見える夜景や、サービスエリアから見る夜景なども、しっかり実況見分している。夜景にとことんこだわる姿勢が今後どうなっていくか、資格試験と共に注目したい。
第6回夜景検定
2013年12月7日(土)・8日(日)開催!