7月4日(木)より大阪松竹座で幕を開ける『七月大歌舞伎』。実在の人物、柳澤吉保を主人公に浪人が老中にまで出世する運命を描いた「柳影澤螢火(やなぎかげさわのほたるび)」や、阿呆と貴公子という大蔵卿の二面性の演じわけが見所のひとつである「一條大蔵譚」など、話題の演目が上演され、片岡仁左衛門、片岡我當、片岡秀太郎、中村福助、中村翫雀、中村扇雀、中村橋之助、片岡進之介、片岡孝太郎ら人気俳優が出演する。

『七月大歌舞伎』チケット情報

6月30日には歌舞伎役者たちを乗せた船が大阪市内の川を巡る夏の風物詩「船乗り込み」が行われ、『七月大歌舞伎』をPRした。14人の役者を乗せた船は天満橋・八軒家浜を出発。そして東横堀川を通り、道頓堀川へと向かった。東横堀川にかかる橋の上からは待ち受けるファンからの花吹雪や紙テープが舞い、役者たちも笑顔で声援に応えた。そして大粒の雨が降る中、多くのファンに迎えられて大阪松竹座前の戎橋に到着。「松嶋屋!」「成駒屋!」などの掛け声が飛び交い、盛況を呈した。

その後、大阪松竹座の正面玄関では式典が行なわれ、役者たちが一言ずつ挨拶を。『七月大歌舞伎』昼の部の「保名」では舞踊を披露し、夜の部の「一條大蔵譚」で主役、一條大蔵長成を務める片岡仁左衛門は「皆様と客席でお会いできることが何よりもうれしい。一生懸命がんばりますので、どうか応援してください」と意気込んだ。また、昼の部の「柳影澤螢火」では主役の吉保を、夜の部の「一條大蔵譚」では仁左衛門の相手役、吉岡鬼次郎を演じる中村橋之助も、「どうぞ松竹座へお越しください!」と熱く呼びかけた。

『七月大歌舞伎』は7月4日(木)から28日(日)まで大阪松竹座で上演。チケットは発売中。