試行錯誤の末、自ら豆かすを回収?!
――開発にあたって試行錯誤した点があればお伺いしたいです。
試行錯誤したのはですね、やはり、原材料にTDRからでてきたものを使うということが本当に初めてでしたので、そのこと自体が一番大変だったかなということですね。
例えばコーヒー豆であれば、レストランにもらいに行くところから…。
――え! そうなんですか?!
実際に私がレストランの方ににもらいに行くところから、それを協力先に送って…ということをやっているんです。
我々はグッズを作る部門なんですけれども、レストランの部門にお願いをして「こういったグッズを作るからお願いします」というかたちで話をしたり…。
――今まででしたらゴミ箱に捨てていたものを“回収する”という流れを新しく導入しなければならなかった、ということですよね。
はい。そうですそうです。
もともとリサイクルを推進している部門は別にあるんですけれど、そこはグッズを作る部門とは当然別の部門になりますので、そことの調整とか。
――感激です…。すごいです。
今回のコーヒーはどのレストランでも出ているとは思うんですけれども、最初に行ったのは6店舗。
(カフェ・オーリンズ、センターストリート・コーヒーハウス、ゴンドリエ・スナック、カフェ・ポルトフィーノ、ケープコッド・クックオフ、ホライズンベイ・レストランの6店舗から回収)
そちらにあらかじめお願いして、回収しました。
――これからも回収し続けるんですか?
一旦、コーヒーのシリーズは今出ているアイテムで終了になっていますので、今後もし同じようにコーヒーで何か、ということがあればまた。
――国内で製造されているということですよね?
生地を(国内で)染めて、縫製工場は中国になります。
デザインのこだわり、ポイント
――食器類の持ちやすさとか、扱いやすさでこだわったことはありますか?
全商品レンジや食洗機は普通に使えますので、普通の食器と同じように使っていただけたらなと思います。
――なぜ(マグカップに)蓋を作ろうと思ったのですか?
マグカップという名前にはなっていますが、スープだったりとか、お子さんのちょっとした食事など、そう行った形で使っていただけたらな…と。
――コーヒーの豆かす染めのグッズは、“パークらしさをお家に持ち帰る”という意味で、パークで提供していたコーヒーのデザインがされているのでしょうか?
こちらは、あちらのデザイン(特定のドリンクをイメージ)という風には言っておりません。
ただ、人気のあるメニューに近い、イメージしやすいというデザインということで…。
――思い出と繋がりやすい?
そうですそうです。
細かいところは実は違ったりはするので、“イメージ”というところです。
(コーヒーの豆かす染めが)使われているのは薄い茶色の部分、白い部分は普通の生成りの生地になっています。
コーヒーっていうのは実際は濃い染料が取れたりするので、本当はもっと濃い茶色もできるんです。
今回は家庭に馴染みやすいですとか、初夏に販売するということで、あらかじめ決まっていましたので馴染みやすい薄い色にして…という、デザインのポイントです。