「子どもたちがみんな高校生になり、ひとりの時間が増えました。
掃除や家事を済ませてのんびりできるのが最初はうれしかったのですが、それまでの忙しさから『手持ち無沙汰だな』と感じることが多くなり、ふと思いついたのがホテルでの清掃のお仕事です。
もともと掃除は好きで、細かいところまできっちり磨くことに達成感を覚えるタイプで、向いているかもと思いました。
試しに求人を見てみたらパート勤務で時給も良く、これなら家庭と両立できるかもと思い、夫に相談しました。
夫は私の体力を心配してくれたけど、正直に言えばすることがなくて家でだらだら過ごすほうが太りそうで怖く、『無理はしない』という約束で応募、無事に受かって今も働いています。
短時間で完璧に仕上げる必要のあるホテルの部屋は、家とは全然違う緊張感があって最初は大変でしたが、手順に慣れてくると『ここはチェックされるかも』と思う箇所など忘れずに掃除ができて、やりがいがあります。
疲れて帰るとぐっすり眠れるし子どもたちも応援してくれるし、体が動くまでは続けたいですね」(46歳/清掃)
子育てが落ち着いてから仕事を考える女性は多いですが、どうせ働くならやりたいことができる環境を考えたいですよね。
長年の家事で培った掃除のスキルは、目を向ける場所の的確さが活かされます。
大変だとしても、好きなことに没頭できる時間は楽しいもの。
これまでとまったく違う世界で、まだまだ活躍できる希望がありますね。
関連記事