横浜DeNAの新監督就任が、絶賛決定的な中畑清。
現役時代は「絶好調男」「ヤッターマン」などで人気を博していたのはお馴染みのこと。
いまだにお馴染みってことだから、きっと監督になったら、なんかある度に、
報道陣から「絶好調ーっ!」って言わされんだろな、きっと。
さてさて、この中畑清。
現役時代は3枚のシングルをリリースもしていたのは、知る人ぞ知るところ。
『十和田丸』『港』『ときめいて乾杯』ってのが、その3枚だ。
中畑清『港』
デビューシングルは『十和田丸』。作詞・作曲は友人の吉幾三である。
こんとき、中畑は吉の『俺ら東京さ行ぐだ』と一緒にレコーディングをしたらしく、「絶対、オレのほうが売れるわ」とたかをくくっていたものの、ふたを開けるや『俺ら東京さ行ぐだ』はなんと30万枚の大ヒット。
そして『十和田丸』は即廃盤となっちまったらしい。
しかもである……。
このとき吉が『十和田丸』のほかに候補曲として持ってきたのが、なんとあの名曲『雪国』だったのだとか。
ところが、中畑は「あんまし、いい曲じゃねぇな」とあっさりボツにして『十和田丸』を選択するという、まさに、痛恨のフィルダースチョイス!
「あの歌がなかったら、今の吉幾三はないね」と振り返っていた。
まっ、どーでもいいですが。
それにしても、当時、球界のスタープレイヤーの多くはレコードを出してたなぁ。
レコード会社としても、ローリスク&ローリターンなジャンルだったのかもね。
選手にとっても、レコードデビューっつーのはひとつの勲章だったみたいだし。
そんなワケで80年代スタープレイヤーの名作レコード、ちよっと紹介。
高橋慶彦『うわさのセクシークイーン』
1981年発売のセカンドシングル。
♪Dancin' Dancin' under the sky で始まる、この『うわさのセクシークイーン』……どうやら当時で、
5万枚くらい売ったんじゃねぇのという噂が。
イケメンプレイヤーの走りだった慶彦は、当時女優さんとも浮名を流してたもんです。
ほかには『君の声が聞こえる』『僕の世界へ』『鏡の中のメモリー』など量産してました。
野球界のヒットシンガーだったということですな、ハイ。
田尾安志『主人公』
1983年のリリースされたこのシングル、なんと大胆にも、あのさだまさしのカバーだぜ、カバー。
どうやら、田尾は、さだまさしとはジョイントライブを行ったこともあるっつーくらいのマブ仲だったらしい。
そういゃぁ、現役引退後は一時期「さだ企画」のタレントだったしね。
原辰徳『サムシング』
1982年発売のアルバムの復刻版。これ、作家陣がすごいのよ、作家陣が。
吉田拓郎でしょ、沢田研二でしょ、長渕剛に弾厚作こと若大将・加山雄三、そして大野克夫、
堀内孝雄。
……うーん、おそるべき作家陣!
……うーん、この身の程知らず!
しかもヒーロー・インタビュー3本をボーナス収録しているという、まさに“本気汁モン”の一枚。
ちなみにタイトル『サムシング』の由来は、当時飼ってた愛犬「サム」からくるのだとか。
だから、オリジナル版はサムとのツーショットだぜ。