深海。それは神秘の世界。光が当たらず、生物の数もまばら。しかし、そんな深海だからこそ、ロマンがあります。
僕は、そんな深海の世界が大好き。深海魚の本などを読んでは「おいおい、こんな生き物いるんだ」と、一人で感動をしております。
そんな折、この7月6日から10月6日まで、東京は上野にある国立科学博物館にて、「深海」という特別展示が開催されています。そこで、さっそく行って参りました。その模様をご紹介します。
まずはしんかい6500とご対面
会場は全部で7つのゾーンに分かれており、順路に従い見ていく方式です。第2ゾーン「深海に挑む」では、有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型が展示されています。
おおおお、これがしんかい6500。
これまで世界の海を1300回以上潜り、深海の世界を調査してきました。
耐圧殻内部はこのような感じ。
ここに3人が乗船し、深い深い海へと赴きます。
こちらは、しんかい6500の母船である「よこすか」の模型です。
これにしんかい6500が積まれ、世界中の海へ旅立っていきます。
前面部にはカメラや照明などが配置されています。その下には……。
スラープガンがあります。これは吸引式深海生物採集器。
掃除機のように、深海生物を破壊せずに捕獲できます。
もうひとつがプッシュコアラー。快適に突き刺して堆積物を採取します。
小さな生物などはこれで採取するようです。
後部にあるスクリューです。しんかい6500は、思っていたよりも小さい印象です。あまり大きいと、水圧の影響が大きくなってしまうのでしょうか。
しかし、6500mまで潜れるなんて、日本の技術はすごいものがありますね。
ちなみに、タレントの中川翔子さんがテレビ番組で5000m以上の深海に行ったときに使われたのも、しんかい6500です。
このフロアーには、主に深海調査にまつわるものが展示されています。過去の深海探査機や歴史が書かれたパネルなど、読んでいるだけでもジーンと来てしまいます。
その昔は、人間が直接深海に潜り調査をするということもしていたようで、その当時に使われていた深海探査用の服も展示されています。
これを来て深海へ……。うーん、ディープブルー。