これは、ムツエラエイ。
日本の周囲にもいるそうです。
お口はこちら。笑っているようにも見えますが、見学していた女性が「うわ!」って言っていました。
このゾーンには、深海生物がたくさん展示されているのですが、そのほとんどが日本近郊でも確認されているものなんです。
日本は四方を海に囲まれた島国で、しかも火山が多いため、海底がかなり入り組んでいます。
局地的にかなり深い部分があったりするそうで、多種多様な深海生物がいるのだとか。だから、深海調査にも積極的なんでしょうね。
いよいよダイオウイカとご対面!
第5ゾーンは「深海への適応」。ここには、暗黒・低音・高圧という過酷な環境で生き抜くために、どのように生物が適応しているのかを解説しているゾーンです。
そして、ここにダイオウイカがおられます。
じゃじゃーん!
上にぶらさがっているのは、実物大の模型です。
今回展示されているダイオウイカは、体長およそ5m。それと同じサイズの模型です。
いやー、大きい。
そして、その下にはほんもののダイオウイカの標本が! 大きい!
じっくり見てみましょう。
結構状態がよいダイオウイカなんだそうです。吸盤の数がすごい多いですね。
ダイオウイカの保存の様子をテレビで見たことがあるのですが、すごいたいへんそうでした。腐っていくし、触ると壊れるし。
しかし、このダイオウイカはほぼ完璧な状態で保存されています。これだけでもこの特別展に行く価値はあるかと。
特別に、国立科学博物館標本資料センターの窪寺恒己博士が登場。
実は、このダイオウイカは窪寺博士のコレクション。これまで確認されている最大のダイオウイカは18mを超えているようですが、19世紀の話で詳しい資料はないそうです。博士が確認している限りでは、14mほどのダイオウイカが最大なんだそうです。
今回、このダイオウイカの標本を展示するにあたり、博士はあまり乗り気ではなかったそうです。移動が面倒な上、臭い。でも、みんなに見てもらいたいと、たいへんな労力をかけて運んできたとのこと。
見どころは「バレーボール並みの大きな目と、きれいに揃った吸盤」とのこと。みなさんも、ダイオウイカを見る場合はこの2点をチェックしましょう。