
大学ラグビー2022年度秋のシーズンがいよいよスタートする。今季の優勝候補の最右翼には帝京大が挙げられるだろう。昨季、4年ぶり10度目の『全国大学ラグビーフットボール選手権大会』制覇を遂げた帝京大は岩出雅之前監督が勇退、相馬朋和新監督が春のシーズンを指揮した。春の公式戦では明治大との初戦は落としたが、その後は危なげなく4連勝。夏の菅平でも天理大に55-7、早稲田大に35-28、明治大に54-19とライバルたちを撃破した。HO江良颯、FL奥井章仁&青木恵斗、NO8延原秀飛ら強力FW陣は看板のフィジカルを前面に押し出しぐいぐい前進する。SO高本幹也、CTB・松山千大主将&二村莞司らは硬軟自在のアタックを披露する。帝京大は『関東大学対抗戦A』と『大学選手権』の連覇へ向けて視界良好である。
その帝京大に昨季『大学選手権』決勝で敗れた明治大も日本一奪還に虎視眈々。神鳥裕之監督2年目はフィジカルを徹底強化。持ち前のフィットネスに加え、コンタクトの強度を上げ、スクラム、モールという武器も磨いてきた。キラリとアタックセンスが光るSO伊藤耕太郎の手綱捌きも注目である。
明治大とくれば、早稲田大だ。春のシーズンはなかなか結果が残せなかったが、慌てず騒がず。2年目の太田尾竜彦監督はスクラム、ラインアウト、モールのセットピースを鍛えてきた。NO8相良昌彦主将をはじめ、NO8からHOに転向した佐藤健次、PR亀山昇太郎、FL村田陣悟らは夏の菅平で帝京大と激しい肉弾戦を繰り広げ、自信を深めたはずだ。
『関東大学対抗戦A』勢だけではない。『関東大学リーグ戦1部』勢も巻き返しを狙う。『関東リーグ戦』5連覇を目指す東海大は菅平で帝京大にFW戦で押されたLOワイサケ・ララトゥブア、FLレキマ・ナサミラ&アフ・オフィナのさらなる成長が求められる。ここ最近安定した成績を残す日本大もWTB水間夢翔&ジョアペ・ナコ、FB普久原琉のバックスリーは強力だ。
果たして、シーズン開幕の秋から成長し、勝負の冬に結果を出すのはどこか? 『関東大学対抗戦A』筑波大×明治大・早稲田大×青山学院大は9月10日(土)・駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場、『対抗戦』日本体育大×慶應大は10日(土)・月寒屋外競技場 ラグビー場、『関東大学リーグ戦1部』関東学院大×流通経済大は10日(土)・秋葉台公園球技場、『関東リーグ戦』東海大×東洋大・『対抗戦』帝京大×立教大は11日(日)・秩父宮ラグビー場、『関東リーグ戦』大東文化大×法政大・立正大×日本大は11日(日)・熊谷スポーツ文化公園 熊谷ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。