
9月13日、『ラグビーワールドカップセブンズ2022』南アフリカ大会で過去最高位の9位となった女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)が帰国。翌日には選手たちがオンライン会見に出席。ヘッドコーチとキャプテンは次のように大会を振り返った。
鈴木貴士HC「短い日数で心と体の切り替えが非常に難しかった。ベスト8を目指し、フィジーとの初戦への準備をしたが、現段階でベスト8の壁は高かった。ただ全く届かない目標ではなく、目の前にベスト8がぶら下がっていた。今回の結果を受け、10月の『アジアシリーズ』、12月の『ワールドシリーズ』へ向けてしっかり準備したい」
平野優芽主将「ベスト8を達成できずにみんな本当に悔しい思いをしたが、9位と勝って終われたのは良かった。今回ベスト8はまだ私たちに高い壁だったが、『ワールドシリーズ』でベスト8という大きな壁を乗り換えられるようしっかり準備したい」
指揮官はベスト8突破のポイントをこう挙げた。
鈴木HC「ベスト8の相手に前に出るディフェンスからボールを奪い取る、そこから1オン1で裏へ出るというところで、もう少し精度を上げていく必要があると思っている」
選手たちは南アフリカで得た収穫と課題をこのように語った。
大竹風美子「個人の課題はキック&チェイスの部分でしっかり結果を出すことと、アタックはもっとアグレッシブにできたという思いがある」
原わか花「各チームともウイングにキーマンが多いので、1オン1のタックルでしっかり止めることが課題。スピードやリピートスプリントをもっと磨きをかけていけば強みになっていくと思うので、もっと貢献したい」
須田倫代「個人の課題としてはステップでひとり抜いてもインサイドからもうひとり来たりするので、フィジカルやスピードでもうひとつラインブレイクを上げていかないといけない。収穫は勢いを切らさないキックを今回は蹴れたかなと思う」
中村知春「タックルからしっかりボール奪うのが課題。収穫はセットプレーが世界に対して安定するようになってきたところ。勝ち方の質が良くなったと思う。自分たちの武器が明確になった。選手個々のスピード感も増してきた。ブレイクされても追い付けるようになってきたし、独走できるようになってきたので、8強の壁を破る光は見えたのかなと思う」
平野「個人的な課題としてはディフェンスでは1オン1のタックルでしっかり相手を止めボールを奪い返すこと、アタックではもっとアグレッシブに行ってチャンスを広げないとけない」
サクラセブンズはタイで10月22(土)・23日(日)に行われる『アジアシリーズ』3大会を経て、12月2日(金)・3日(土)のドバイで開幕する『ワールドシリーズ』へ参戦する。