恋や人生に悩む全ての人へおくるハウツー指南コラム「ザ・麺フィクション」第9回。

今回は、「花火デート」のときの賢い振る舞い方について、「金麦のCM」でれいさんが演じている女性を参考に考えてみます。
 

花火デートとくれば、いつもと違う自分を演出できる格好の機会!

であれば、「金麦」に出てくる、鼻についてたまらない檀れい風の「ぶりっこ・ドジっこ女」を思いっきり演じて、男の子のハートをノックアウト(完全死語)してみましょう。
 

 

こうすれば「金麦檀れい風」に花火を楽しむことができる!

・浴衣の丈を短く着たり、左前(逆)で着る

つんつるてんの丈&左前という、はちゃめちゃな着付けにより、あなたの中の「幼さと常識のなさ」を最大限に演出してみましょう。

特に、右前と左前を逆にするという禁じ手をやってのけた日には、あなたはマナー的にも社会的にも「死んだ人」になってしまいます。そこまでドジを踏むとは、もう体を張って「金麦檀れい化」している以外のなにものでもありません。

男子は、普段ソツがないと思っていたあなたがとんでもない着付けで現れたことにより、かなりのカルチャーショックを覚えます。それはいい意味での「新鮮さ」と映る可能性が高いはず。新鮮な気分で新鮮な彼女と見る花火は、きっと格別なものとなり彼の強く記憶に刻み込まれることでしょう。いい意味か悪い意味かはさておいて。

 

・けっこうヘビーな忘れ物をする

「花火鑑賞券」など、絶対忘れちゃいけないものを思い切って忘れていきましょう。もう、今日という日が成立しなくなるくらいのドジを踏んで、彼の一生の思い出に自分をムリくり焼き付けてしまうのです。

「フツー」よりも「ありえない!」の方が、インパクトは大。これもしたたかな女の策略と戦術なのです。

さらには、チケットを忘れてきた自分を責めるように涙をにじませ、金魚柄の綿のハンカチを顔にあてがい、上目遣いで「ごめんなさい、ごめんなさい」を連発してみてください。そのけなげさに男子は心を打たれ、「花火なんかどうでもいいよ、君の笑顔さえ見れたら」となるはず。これでまんまと作戦通り。グッジョブです。

 

・熱中症防止に、塩こんぶと金平糖を持ってくる

花火大会の頃といえば熱帯夜になる可能性も大。

そんなとき、熱中症防止に持って行きたいのが「塩こんぶ」と「金平糖」です。その昭和な感じのノスタルジックなアイテムを持ってくるセンスのなさと、一方で他の人が真似できない粋なチョイスぶりは、いかにもドジな昭和ぶりっこ女がやってのけそうな荒技です。

麦茶を入れた古いタイプの水筒と一緒に、塩昆布と金平糖入りのタッパーを持参して、「これで塩分と糖分とって!」とかわいく彼に促してみてください。彼が遠い目をして懐かしそうにそれらを頬張っていたら、こちらの勝ちです。