別居の期間が長くなれば、それだけ離婚の理由にできるとインターネットの記事で読み、それを待つしかないかなと思っていたのですが、あるとき夫から電話があり、言われたのは『財産分与を放棄するなら離婚してやってもいい』の言葉。

とにかく離婚したくてたまらなかった私は、すぐにOKして離婚届を書き、今は夫しかいない家のポストに入れました。

しばらくして夫から『離婚届を出してきた』と電話があり、そのときは晴れ晴れした気持ちになれたものの、後になって貯金や家電などを一つも手にできないことが悔しくなり……。

私はパートをしていたのですが市外に引っ越したため辞めてしまい、親の年金とアルバイトしてくれるお金で何とかやりくりをする生活は本当に苦しかったです。

今は新しい勤め先が見つかってまた働けていますが、離婚を急いだばかりに私がもらうべきお金まで捨ててしまったのは、本当に悔いが残ります」(48歳/小売業)

財産分与については、離婚した後でも相手に請求することは可能であり、離婚して二年以内なら家庭裁判所に調停を申し立てることもできます。

手段はあるとしても、問題は元配偶者と話し合わないといけないのでストレスは避けられず、また時間もかかること。

離婚したい気持ちは強くても、まだ同じ籍にいる状態での話し合いのほうが、財産分与では歩み寄る余地があるのが現実です。

正当な請求を叶えるためにも、離婚時こそ踏ん張る気持ちが重要です。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line