「最大の魅力はヘルシーで、おいしく、手間をかけずに料理できること」だという

から揚げやとんかつなどの油を使った料理は魅力的だが、調理の手間やカロリーへの懸念が付きまとう。この課題を解決して、手軽にヘルシーな揚げ物を楽しめるのがノンフライヤーだ。新年度を迎えて生活に変化が多くなる時期は、食生活を見直すにも丁度いいタイミングといえるだろう。製品の担当者に、魅力を聞いた。

ノンフライヤーは、容器のなかで熱と空気を高速で循環させ、フライやベイク、ロースト、グリルといった調理を行うキッチン家電。油は少量、もしくは使用することなく揚げ物などをつくることができる。

日本市場のパイオニアが語る、ノンフライヤーのメリット

一般的な油を使った調理と比べると、ノンフライヤーを使用するメリットは4点。料理がヘルシーになること、調理が楽なこと、後処理が楽なこと、火事の心配がないことだ。

ノンフライヤーを日本で初めて展開したのは、健康家電メーカーのフィリップスエレクトロニクスジャパン。ノンフライヤーで調理される機会が多いトンカツやから揚げは、油で揚げるよりも一食で平均100カロリー程度抑えられるヘルシーさを強みにして、成長を続けている。

実際の使用感について、同社でキッチン家電を担当するオーラルヘルスケア・キッチンの前橋香代子シニアマネージャーは、「食材の持つ油分で調理するため、調理油はほとんど使わない。仕上がりは、油を使った料理と遜色なく、罪悪感なく揚げ物が食べられる。買ってきた惣菜を温めたユーザーからは『料理がよみがえった』などの声をいただいている」と話す。

ユーザー層の多くは30代~40代の主婦層やシニア世代。子どもや自身の健康に気を遣うことの多い層から関心が集まっているという。「健康に配慮すると、塩分や油を控えて味に妥協してしまう。ノンフライヤーを使うようになれば、おいしくてヘルシー」(前橋シニアマネージャー)。

また、同社のパーソナルヘルス トレードショッパーマーケティング小野寺友美アシスタントマネージャーによると、「調理中に目をはなしても火事になる心配はないうえに、揚げ物を作ったのに使用後の油の処理に困ることもない。さらには、手入れが簡単」といった手間のかからない点も、好評を得ているという。

フィリップスが1月に発売した最新のノンフライヤー「HD9216/66」は、タイマーと温度調節のみのシンプルな操作、調理量を2倍にするダブルレイヤーアクセサリなど、使いやすさを追求。底面の網には食材がくっつきにくい加工を施して、洗いやすく工夫している。新しい環境に早くなじむためにも、食生活で健康を支える