「夫の不倫が原因で離婚したのが39歳のとき。
まだ小学生だった一人息子を抱え、生活を安定させることで手一杯でした。
それでも彼氏ができたのは、出会いをしっかり掴めたからだと思っています。
相手はPTA活動で知り合った校区外の男性で、同じくバツイチで子持ち、生活の大変さや子どもへの愛情などいろいろと共感できていいなと思っていました。
『シンママに理解があって変に生活に踏み込んでこないし、モテるのでは』と思っていたのですが、思い切って聞いてみたら
『いや、男がバツイチで子どもがいるってだけで敬遠する女性のほうが多いですよ。全然モテないし、あなたはいい人だからそう思うのですよ』
と笑いながら返してくれて、『それは女性のほうが見る目がないですね』と言ったら驚いた顔で私を見て、そこから距離が縮まっていったと思います。
子どもがいる状態での恋愛の難しさや、離婚の原因を探られて嫌な思いをすること、付き合っても再婚など考えたら気が重くなるなど、お互いに気持ちを打ち明けあうのは勇気がいるけれど、『そうだよね』と頷きあえるのもまた楽しくて。
離婚後にこうやって本心を男性に話すのは初めてだったけど、同じ価値観の人がいるとわかるだけで本当に勇気づけられました。
それを話したら『俺も同じです』と言われ、少しずつふたりきりの時間を増やして交際に至りました。
あのとき、モテるだろうから相手にされないだろうと関心を向けるのを諦めなくてよかったと今は思っています」(41歳/セールス)
失敗すると立ち直れないからと、「無理かも」と感じたらすぐに引いてしまうのはもったいないですよね。
出会いは当たり前ではないからこそ、ここぞという場面ではしっかり自分の気持ちを見せるのがチャンスを逃さない人。
きっかけを作ることをためらわない姿勢が、相手の関心も引き出せるといえます。