岩田智輝(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

心温まるスピーチだった。横浜F・マリノスが3年ぶり5度目となる『明治安田生命J1リーグ』制覇を決めた2日後、『2022Jリーグアウォーズ』でMVPに選出されたのは本職のCB、さらにボランチとして横浜FMを支えた岩田智輝であった。岩田は受賞の喜びと感謝の念を述べた。

「今年Jリーグを開催するにあたり多大なるサポートをいただいた方々、Jリーグに携わった方々に感謝したい。そしてチームの選手、スタッフ、フロント、マリノスに関わるすべての方々に感謝したいと思います。
僕はプロキャリアをJ3からスタートさせた。そんな自分がまさか年間MVPに選ばれ、リーグ優勝するとは今でも夢のようだし、がんばってきてよかった。ただ僕のサッカー人生はまだまだ続く。この賞をもっと価値あるものにするため日々精進していきたい。
そしてサッカーをはじめてから一番応援してくれた両親に感謝したい。父さん、母さん、小さい時から何不自由なく大好きなサッカーをさせてくれてありがとう。最後に結婚してから今日まで僕のサッカーを第一に考えてくれた、妻。あなたなしでこの賞はありません。僕がこの賞を受賞するということは妻であるあなたもMVPだと思います。おめでとう、そしてありがとう」

授賞式後の記者会見でも岩田は躍進の原動力は家族だと語った。
「ケガなくコンスタントに試合が出られたのがよかった。原動力は家族がいてくれたからこそがんばれた。本当に光栄だし信じられない。これからはこの賞を受け取った選手と見られるので、責任感を持ってもっと成長していきたい」

下部カテゴリーで奮闘している若手、子どもたちにメッセージを求められると、謙遜しながら口を開いた。
「そんなえらそうなことは言えないが、努力し続ければ必ず夢は叶うと思うし、成長のため、どうしたら将来の自分が幸せになれるか考えながらやっていけば、夢は叶うと思うのでがんばってほしい」

『2022Jリーグアウォーズ』主な受賞者は以下の通り。
【最優秀選手賞】岩田智輝(横浜FM)初
【ベストイレブン】
【GK】高丘陽平(横浜FM)初
【DF】谷口彰悟(川崎フロンターレ)4、山根視来(川崎F)3、岩田智輝(横浜FM)初、小池龍太(横浜FM)初
【MF】家長昭博(川崎F)4、脇坂泰斗(川崎F)2、水沼宏太(横浜FM)初
【FW】マルシーニョ(川崎F)初、エウベル(横浜FM)初、チアゴ・サンタナ(清水エスパルス)初
【得点王】チアゴ・サンタナ(清水)初
【ベストヤングプレーヤー賞】細谷真大(柏レイソル)
※所属チームの後の数字は受賞回数。