
11月24日『EURO JAPAN CUP 2022』で来日しているASローマが前日会見を行った。国立競技場での公開練習を終えたジョゼ・モウリーニョ監督が出席し、名古屋グランパス戦、横浜F・マリノス戦に向けて意気込みを語った。
「正直に言うと、分析にあまり多くの時間をかけていないが、マリノスはチャンピオン。個のクオリティが高く、攻撃では創造性がある。一方グランパスはソリッド、特に守備が堅いという印象がある。この2試合は難しい2試合になるだろう。我々は多くの選手を欠き、時差がある。ただそういうことはすべて忘れて、しっかりいい試合を見せたい。マリノスとグランパスにいい経験をしてほしいし、スタジアムへ来てくれるファンにいい経験をしてほしいと思っている」
日本ツアーの目的について指揮官はこのように語った。
「重要な選手を何人かケガで欠いているので、まず回復してもらうことが大事。我々には才能ある選手が数多くいる。ひとりふたり欠けたからと言って大騒ぎする必要はない。ただ長期離脱となると話が違う。選手たちには後半戦へ向けてリカバリーしてほしいのがひとつ。このツアーが終わったら、選手を休ませることも必要。日本ツアーの後10日間の休養を与える。そして後半戦に備えたいと思っている」
モウリーニョ監督は今夏加入した元セルビア代表MFネマニャ・マティッチへの信頼も口にした。
「我々はプレミアのトップを連れてくる力はないが、若い選手は連れてくることができる。だが、マティッチはまた役割が違う。彼はイングランドでタイトルを取ってきた。キャリアの終盤に再び私と一緒に仕事し、若いローマに経験をもたらしてくれるだろう」
前日の日本代表の金星について問われると、こう返答した。
「正直に言うと、試合が始まる前に寝てしまった。日本を祝福したい。素晴らしい結果を残した。でもクレイジーなサプライズではないと考えている。日本はいいチームでいい選手が揃い、さまざまな経験値を積んできた。多くの選手が欧州で戦い、ハイレベルなサッカーを経験している。日本はドイツに勝ったが、ものすごいサプライズではないと思っている」
監督の会見の後にはマティッチも登場。「ジョゼのもと数シーズンプレーしてきたが、監督も常に進化しているし、アップデートしている。今のサッカーは10年前のサッカーとは違うが、適応している。素晴らしい監督であり、独特のキャラクターの持ち主なので、私たちも適応していかないといけない。それからひとつ言い忘れたが、ドイツに勝った日本に祝辞を言いたい。特に浅野(拓磨)は私の母国のパルチザン・ベオグラードでプレーしていた。おめでとうと言いたい」とコメントした。
『EUROJAPAN CUP 2022』名古屋×ローマは11月25日(金)・豊田スタジアム、横浜FM×ローマは11月28日(月)・国立競技場にてキックオフ。チケット発売中。