60人が処刑された拘置所跡

最後は、「巣鴨プリズン」

サンシャインシティの脇にある東池袋中央公園には石碑があります。

通称「巣鴨プリズン」と呼ばれた巣鴨拘置所の跡地で、60人ほどの死刑が執行された場所です。土地柄なのか怪奇現象が頻繁に発生するとか……。

公園につくと、夜遅くに関わらずカップルや若者が思い思いの時間を過ごしていました。本当にここが心霊スポットなのかと訝しげに歩いていると、広場のはずれにその石碑はありました。「永久平和」と書かれ、お供え物が置いてあることから、この場所にダークな過去があったことを連想させます。

堤さんが近くでスケボーを楽しんでいた青年に話を聞くと、彼女がサンシャインシティのアパレルショップで働いているらしく、夜にごみを捨てにいくと、ダストシュートから「ドスン」という肉が落ちるような異音を頻繁に聞くそうです。

 

 

さっそく石碑に向けてアプリを起動すると、多数の霊的なものを察知する「高」の表示が!

しかし、それは一回きりで何回か試しても「低」の表示が続きました。ばけたんも、通常の状態を示す緑色に光っていました。

心霊スポットといウワサはガセ?と疑っていると、河原さんが茂みの向こうに嫌な雰囲気を感じると言います。

石碑を背にして道を歩いていくと、曲がり角で河原さんが立ち止まります。
「ここ、やっぱり変だよ」。

ばけたんを起動すると、やや危険を示す黄色に光っていました。同じく、ダウジングの反応も良くないようです。近くには池があるためか湿気を感じました。

 

 

 

筆者はとくに何も感じませんでしたが、急に足がむず痒くなり早くその場を立ち去りたかったです。

そのときは蚊に食われたんだろうと思っていましたが、不思議なことに公園をあとにすると痒みがなくなり、虫にさされた形跡も一切ありませんでした。

 

こうして、都内の心霊スポット巡りは無事に終わりました。

結果的には、アプリの信憑性は70%ほど。心霊スポットでも確かに反応しましたが、帰りの電車でも過剰に反応したりと本当に霊を探知しているのかは定かではありません。信じるかどうかは自分次第といったところでしょう。

家に帰ったあとも、アプリは変わらず危険を示す赤色が光っていました。本当に霊的なものが存在するのかもしれません。

 

ひょっとすると、あなたの家にも……。

 

のうさく・かおり 株式会社都恋堂所属。iPhoneのライトユーザーに向けたエンタメ雑誌「iPhone Magazine」(三栄書房刊/毎月 19日発行)の編集にくわえ、iPhone好き女子のための部活型媒体「iPhone女子部」での活動、さらには、iPhoneアプリのデザインなども手 がけているなどなど、iPhone漬けの日々を送る。たま~におとずれる休日には、自宅で飼っている熱帯魚の写真をもちろんiPhoneで撮っている。