「愛情がなくなった夫とは、子どもが独立してふたりきりで暮らすことを考えたら耐えられず、娘の就職を機に離婚しました。
あまり揉めなかったのは良かったのですが、ひとり暮らしになって解放感がある反面、ひとりぼっちの夜がつらいです。
最初は、好きな料理を作って晩酌したり映画をゆっくり観たりして楽しかったのですが、仕事で疲れて帰った日など、静かな部屋でぽつんと過ごすことが寂しくて。
友人からは『彼氏でも作れば』と言われるけど、この年で今さら恋愛とか考えられないし、再婚ももちろんあてにしていないし、難しいですよね。
それを言った友人も含めて、周りは夫や子どもたちと楽しく過ごしているので気軽に電話できる人もおらず、週末の夜は『死ぬまでこんな生活なのかな』と思うと暗い気持ちになります。
最近、職場の人に誘われて手芸のサークルに入りました。
それからは人と会話する機会が増え、家に帰ってからも編み物をしたり仲間と連絡を取り合ったり、ひとりの時間が充実してきたと思います。
年を取ってからのひとり暮らしは本当に孤独なので、自分から人とつながる意識を持つのが大事ですね」(女性/53歳/総務)
若い頃の離婚と違い、年を取ってからひとりになると周囲との環境の差に落ち込むことがあります。
孤立を防ぐには、自分から人とつながる努力が欠かせません。
サークルに入ったり特技を活かせる場所を見つけたり、積極的に外の世界と関わる意識を持ちたいですね。
離婚後の暮らしを楽しむには、自分を大事にする姿勢が必須といえます。
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