俺も自分が学生やったら、シャ乱QじゃなくてGLAY聴いてたと思う(笑)(たいせい)
――そしてその時期を経て、活動休止の期間があり、今また本格的に活動を再開されるわけですが、当時と今でシャ乱Qというバンドに対して何か想いが変わったところはありますか?
たいせい「当時「シャ乱Qってこういうバンドだ!」っていう意識はなかったんですけど、改めて休止して俯瞰で見たときに、「やっぱりシャ乱Qって面白くないとアカンよな」って思って。エンタテインメントをやる人として成立してないと、バンドとして面白みが無いっていうのは意識するようになりましたね」
――そうなんですね。たいせいさんは当時も空を飛んだり、演出としてそういった所を意識してやっていたと思ってました。
たいせい「当時は自分が面白いと思うからやってただけで(笑)でも今は見ている方が面白いと思ってくれることを意識するようになりましたね」
まこと「シャ乱Qって、いかに物事を人とは違う目線で眺めて、周りとは違う切り口で出せるか、あとはどれだけスキマを見つけることができるかだと思うんですね」
たいせい「完全にスキマ産業や(笑)」
まこと「そうそう、ニッチニッチで攻めていく感じですから(笑)「それはやれへんやろ!」って言う事を逆に正々堂々とやっていくのがシャ乱Qの美学のような気がしますね。そしてどこかB級(笑)」
たいせい「当時は「劣等(くそ)バンド全開」って言ってたもんな(笑)」
――(笑)でも僕なんかは世代だったので、当時のシャ乱Qの人気の凄さと言うのを知っているので、それがスキマだとは思えないです(笑)
まこと「うん、好きな人には好きになってもらえる。でも嫌いな人はとことん嫌いですよ」
――(笑)
まこと「普通の感性だったらミスチルとかスピッツとか聴いてますよ(笑)」
たいせい「俺も自分が学生やったらシャ乱Q聴いてへんなって思うもん(笑)GLAY聴いてたと思う(笑)」
――いやいや!当時の自分が悲しみます!(笑)でも当時のミスチルとかスピッツ、GLAYというアーティストは基本、「若者が聴いてた音楽」だと思うんですが、シャ乱Qって幅広い世代に親しまれていた「みんなの音楽」だったと思います。
まこと「うん、ありがたいことにそれはそうかも。当時ミュージックフェアで前川清さんが『シングルベッド』を歌ってくれて、そこからいわゆるお父さん世代にも広がったような気がして、その時は嬉しかったな」
――今回25周年で、本格的に再開するっていうのは、何かきっかけはあるんですか?
たいせい「特に無いです(笑)ただ、20周年のときに「また5年後やろうか」って話してたので、「やりましょうか」って感じですね」
――本格的活動再開だと、ファンの方が気になるのが新曲なんですが……。
たいせい「新曲は色々なことの調整が必要になってくるので、やってやれない事はないと思うんですけど……って感じですね。」
まこと「やっぱり、とんこつラーメンで売れると、魚介系のラーメン作るのは難しいんですよ」
――例えがラーメンなんですね(笑)
まこと「待たせてしまっている分、期待も高いだろうし、生半可なもの出せないなって感じですね」