――分かりました。今回活動を再開して、今の音楽シーンの中で、シャ乱Qはどんな役割になると思いますか?

まこと「クラスの中に1人ぐらい異質な奴がいないとつまんないでしょ?そんな存在でいたいなと思いますね」

たいせい「だから今のシーンで言うと、氣志團とか出てきた時は「やられたな!」と思ったし、ゴールデンボンバーも「いいところ行きよったな!」って思いましたね(笑)共感しますよ」

まこと「うん、可愛いなって思いますね」

――でもある意味彼らはシャ乱Qチルドレンというか……。

たいせい・まこと「いやいやいや(苦笑)」

――けど、先ほども言われたクラスの中でどこにも居場所が無い人の拠り所になり得るバンドだと思うんですよね。それって凄く難しいし、尊い事だと思うんです。

まこと「でも、そういう人に聴いてもらえてたら、ミュージシャン冥利に尽きるなって思いますよ、本当に」
 

何回見ても見る度に発見がある、そういうスタンダードなバンドでいたい(まこと)

――25周年ツアー「シャ乱Q 結成25周年記念ライブツアー 2013 秋の乱~シハンセイキ伝説~」はどんなライブになりそうですか?

たいせい「僕らの上の世代から、高校生ぐらいの子まで、幅広い層の方に来ていただけると思うので、全ての層に受けるというのは中々難しい事だと思うんですけど、まずは自分たちの曲をしっかりやって、その上でお客さんをどれだけ楽しませられるか、個人的にはスキマの中のスキマを狙って、楽しんでもらえるライブにしたいなと思います」
 

貴重なリハーサルスタジオ風景  拡大画像表示

まこと「リハーサルに向けてかつての音源とか映像を見てたんですが、やっぱり当時は元気でフレッシュで(笑)でも今は当時出せない味というか、旨み成分、グルタミンが出るんじゃないかと思います(笑)……また食べ物の話やな。」

――このインタビューがお昼時ですからね(笑)

まこと「あと、当時とアレンジをあまり変えないでおこうとは思ってますね。皆さんの耳なじみのあるメロディでやりたいなと思ってます」

たいせい「イントロを聴いて当時を思い出すっていうのはあると思うので、その感覚を大事にしたいなって思いますね」

――それは凄く大事な事ですね。あと今回、当時を知らずに初めてシャ乱Qのライブに来られる中学生、高校生に向けて、シャ乱Qの魅力について語るとすればどんな所でしょうか?

まこと「夏になるとテレビでジブリの映画やってて、ラピュタなんか何回見てんねんって思うんだけど、見てしまう。それで見る度に発見がある。シンパシーを覚えるじゃないですけど、シャ乱Qもそういうスタンダードなバンドでいたいなって思いますね」

たいせい「さっきスキマスキマって言ってたんですが、実はスキマを狙うのって王道をきちんとしてないといけないんですね。どんどん内に内に入っていってしまうので。シャ乱Qにとってその王道って音楽で、音楽をきちんとやった上で、スキマを狙っていく、それはこれからも変わらない所かなと思います。まこっちゃんの言うように、旨み、グルタミンバンドでやっていければなと思いますよ(笑)」
 

――では最後に、ファンのみなさまに一言ずつお願いいたします。

たいせい「ツアーをこの夏やってるので、少しでも興味ある方は来て貰えれば、何かしら楽しんで帰ってもらえると思うので、この夏思い出を作りそびれた方なんかにおススメです!ぜひ遊びに来てください」

まこと「今回、トイレ休憩を本編で20分挟むので、トイレが近い人にもおススメです(笑)。あとは2世代とかで来てもらえたら嬉しいなと思いますね」

たいせい「うん、Twitterでよく「親子で聴いてます!」みたいな声もらえると、本当嬉しいですね」

まこと「昔はちょっとエッチな演出とかあったんですけど、今は親子で見ても恥ずかしい演出とかは無いので、そこは安心していただければと思います(笑)」


インタビュー後、「そういえば大昔、大阪のぴあに自分たちで広告を出すの頼みに行ったよな」「うん!行った行った」と当時の話を楽しそうに話していたお2人。年月を経て、円熟味を増しても、決して結成した当時の芯の部分を失っていないのが、シャ乱Qの大きな魅力なのではないだろうか。この夏開催される25周年ツアーでは、そんな彼らの唯一無二のエンタテインメントを存分に味わえるはずだ。


シャ乱Q『シャ乱Q 結成25周年記念ライブツアー 2013 秋の乱~シハンセイキ伝説~』
チケット発売中!購入はこちら!
(https://j.mp/14Gc0Xc)
8月31日(土)/Zepp Tokyo
9月06日(金)/Zepp Nagoya
9月07日(土)/Zepp Namba
9月14日(土)/イズミティ21
9月21日(土)/中野サンプラザ