「私の周囲では、離婚することを『我慢が足りない』とか『子どもがかわいそう』とかネガティブに捉えている人が多く、ずっと夫のモラルハラスメントに耐えて生活していた私は『その我慢は何のためなのだろう』と考えることがよくありました。
夫との離婚を決意したのは、次男の大学の入学式に出席した帰り、スーツケースを投げ出してさっさと寝室に引き上げようとする夫を見た瞬間で、『これ以上は無理』とはっきり思いました。
『離婚してください』と言う私の声は悲鳴だったと今も思い出しますが、勢いにのまれたのか次の日から夫の態度は変わり、おとなしくなったのを見て『今しかない』と絶対に引かない覚悟でしたね。
子どもたちがいなくなって夫婦ふたりの空間、初めてキレる私を見れば夫も一緒に暮らすのは嫌になったのかもしれません。
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