――『白魔女学園』の話を聞いて、最初の印象はどうでした?

最上もが(以下、もが) もう、興奮でした!

成瀬瑛美(以下、えいたそ) 叫びましたね。

夢眠ねむ(以下、ねむ) 夢が叶ったりみたいな。

もが それぞれの大好きな要素が一杯あるんです。魔法とか、百合っぽいところとか。

――でんぱ組.incのメンバー6人それぞれに得意分野のカルチャーがあるわけですよね。なので、お一人ずつ、今回の企画のどういうところにグッときたかを教えてもらえればと思うんですけれど。

もが 一番グッときたのは、暗かったことですね。

やっぱり明るいだけの学園モノはできなかったんじゃないかって思うんで。でんぱ組.incらしい、ダークサイドの部分が脚本にも入ってたので、監督も事前にボクたちにヒアリングして、キャラクターもそれぞれを演じやすいように書いて下さっていて。

なので、個人的に心の傷みを負いながら、でもそこで挫けるんじゃなくって、「ここから頑張っていく」というところを描いてるっていうところですね。血も出るし、殺し合うので、衝撃的な感じはしちゃうんですけど、そこで出てくる感情の変化とか、だからこそ感じられる痛みとか、そういうところが好きだと思いました。

えいたそ
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えいたそ 私はエンターテインメントとしての百合作品がすごく好きなんです。

なので、かなり楽しませていただきました。あとは脚本の吉田さん! すごく憧れの人だったんですよ。『マリア様がみてる』とか『けいおん!』とか、女の子たちの心の動きを絶妙にアレンジして脚本を書かれる方なんで。そんな方に書いていただけると思わなかったので、もう感動しました。

 

 

相沢梨紗(以下、りさ) 私も中二病的な、ブラックな部分が入っている作品がすごい好きなので、今回のテーマはストライクでしたね。

で、ヒアリングをしていただいた時も、それぞれかなり深いところまでお話させてもらって。そういうところが、本当に上手く、キャラクターのストーリー、気持ちの変化や立ち位置に組み込まれてて。

もちろんフィクションの設定だけれども、そのキャラクターになるべくしてなっているんです。でも、普段は人に言えないようなこととかがキャラに隠されてる部分だったりするので。私達は直接言えないけど、でも知ってほしいことってあるんです。そういうところでこの作品は沢山の人に観てもらえたらいいなって思ってます。