2:お土産に文句を言う義母に

「お土産を持って行くたびに『美味しくなさそう』『私の好きな味じゃない』などとネチネチ文句を言う義母にうんざりしていました。あまりにも意地悪な言い方をするので、義実家に行くのが嫌だなと思うくらいでしたね。

あるときに、高級なメロンパンを買って行ったら義母が『こんなに大きなメロンパンなんて、食べられるわけがない』、『メロンパンのくせに、メロンの見た目になっていない』などとまた文句を言い出したので、もう我慢の限界だった私は初めて反論。

『お義母さんにお土産を買ってきてもかえってご迷惑になりそうなので、もうお土産を持ってくるのはやめますね。それに、私が来ることでお義母さんの負担になっても申し訳ないので、私が遊びにくる回数も控えます』と宣言しました。

それを聞いた義母は慌ててしまって、それ以来すっかりおとなしくなりました。私は何を言っても言い返さない女だと思われていたみたいでしたね。言うべきときにはちゃんと言い返さないといけないなって思いました」(35歳女性)

感謝の気持ちを伝えるのが下手な義母だと、妻の不満も大きくなりやすいですよね。

本人が冗談や単なる毒舌のつもりでも、妻の心にグサリと刺さってしまえば関係の悪化に繋がって無理はありません。

3:元嫁と比べる義母に

「うちの夫はバツイチなのですが、義母がしょっちゅう私と夫の元妻を比べることにウンザリしていました。

再婚してすぐは仕方ないのかとも思い、そのうち言わなくなるのを期待していたのですが…、再婚後1年以上たっても元妻の話ばかり出す義母に、さすがに我慢の限界がきてしまったんです。

義母がいつものように私と元妻の家事能力を比較して元妻を誉める発言をしたときに『そんなに良くできた元妻さんなら、お義母さんから頼んで、夫とよりを戻してもらったらどうですか? 私は息子さんが結婚したいと言うから結婚しましたが、別に彼じゃなくてもいいので』と言い返したところ、義母は絶句。

実際、私は夫からの猛アプローチで結婚しただけだったので、義母に無理やり合わせてまで結婚を継続したくないと覚悟を決めての反論でした。私のその強気な態度が功を奏したのか、それ以来、義母からの元妻と私を比べる発言はピタリと止まりました」(39歳女性)

元妻と今の妻を比較する発言はデリカシーに欠けるうえに、妻を不快な気持ちにさせるだけでしょう。義母に悪気があって言っているわけではなくても、毎回のように元妻の話を聞かされれば、いつかは我慢の限界を迎えても仕方なかったのではないでしょうか。

義母が相手だと、波風を立てたくなくて極限まで我慢をしてしまう妻も多いかもしれません。しかし限界を迎える前に言うべきことは言ったほうが、いい結果となる場合も少なくなさそうです。

反論をすることで義母との関係がおかしくなると、こじれた関係が長引きやすいのも確かではありますが、あまりにも不快な発言が多い義母に対してはどこかで毅然とした反論をしたほうが、問題を解決しやすい場合もありそうです。

本当は義母の息子である夫が上手に対処してくれればいいのですが、現実には理想通りにいかない家庭も多いですよね。

「グルメや旅のライティングのほか、人間観察も得意。生活に密着したテーマの取材を重ねる。旅先で過ごす時間と温泉に浸かっているときが幸せ。結婚願望がなかったのに結婚してしまい、後悔しつつ毎日を楽しんでいる。」