坂東三津五郎
病気療養中の坂東三津五郎が10月2日、都内で記者会見を開き、9月に膵臓がんの摘出切除手術を受けたことを明かした。三津五郎は同日午前に退院したばかり。「痛みも全くなく、入院して手術後も元気に過ごしておりました」と術後経過を報告した。
三津五郎は会見の冒頭、ファンと関係者に向けて「多大なご迷惑とご心配をお掛けし、重ねておわびいたします」と挨拶。出演を予定していた、11月の地方巡業公演、12月の歌舞伎座公演を休演することを発表、治療に専念するという。
秋の巡業については「企画の段階から積極的に意見を述べ、『野崎村』の百姓久作、『江島生島』の生島新五郎、ともに初役で意欲的に取り組んできた。日頃お芝居をご覧になれない地方のお客様に歌舞伎の楽しさをご理解いただこうと意気込んでいただけに、まことに残念でなりません」とコメント。生島役は尾上菊之助、久作役は坂東彌十郎が代演する。「菊之助さん、彌十郎さんをはじめ一座の面々がピンチをチャンスに変えて、一丸となって良い舞台を勤めていただけると信じている」とエールを贈った。
三津五郎は東京・歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」を勤めたあと、東京・新橋演舞場の9月公演を降板することを発表。8月末に都内の病院に入院し、9月3日に手術を受けた。
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