「夫は決してワンマンなタイプではないけれど、こうと決めたことは曲げない頑固さがありました。

ふたりの子どもについても、本人たちの希望より自分の考えの正しさを説いては従わせようとして、それに反発するふたりとはあまり仲がいいとは言えなかったですね。

私も夫の面倒くささに呆れることが多く、夫婦ふたりの会話などとうの昔に消えていた気がします。

下の子が県外の大学に進学することになり、これからふたりきりで暮らすことになるとわかったときは、気が滅入るけれど家庭内別居でもいいや、くらいに思っていました。