夫から『離婚してくれ』と言われたときは本当にびっくりして、理由を尋ねると『両親と暮らしたい』と言い出して、私の知らないうちにここ数年よく実家に行っていたそうです。
夫の父親が病気になり介護が必要になっており、そんな状態も知らされていなかった私は二重の衝撃を受けましたが、夫はいつものように『もう決めたから』と記入済みの離婚届をテーブルに置いて。
相変わらずの一方的な態度に腹が立ち、『わかりました』と答えて離婚が決まりました。
『本当に身勝手だよね』とつい嫌味を言ってしまったら、『お互いさまだろう』と返ってきて、とっくに愛情なんてなかったのだなと思います。
子どもたちは離婚話に驚いていたけれど、自分の意見を変えない父親をよく知っているため私の心配をしてくれて、離婚後はこの家にちょくちょく帰ることを約束してくれました。
こんな終わりなのかと思うと気が抜けてしまい、今は夫が出ていった部屋でぼんやりと過ごしています」(45歳/総務)
意固地な夫に愛想を尽かし、子どもたちとの時間にだけ集中していたというこちらの妻は、自分の知らない間に実家に戻る計画を立てていた夫にショックを受けていました。
突然の離婚宣言についてどちらが身勝手なのかは判断できませんが、そうなるような夫婦仲であった、とまずは考えるべき。
目の前で見る姿以外にも相手には思惑があったことは、熟年離婚では多く耳にします。
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