動乱の春秋戦国時代を舞台に、少年・信と、のちに秦の始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)のふたりが、<史上初の中華統一>を目指す姿を描く国民的大人気コミック『キングダム』。初の舞台化で、主人公・信を演じる三浦宏規と高野 洸、嬴政・漂(ひょう)役の小関裕太と牧島 輝(いずれもWキャスト)が、舞台版の見どころと抱負を語ってくれた。

「不安も残る中、全力でやりきった帝国劇場での初日のカーテンコールは一生忘れられない」と目を輝かせた三浦。「アキさん(高野)の信は、まっすぐな優しさと思いやりがにじみ出ていて説得力がある。信は下僕の生まれで、泥臭く生きてきた人物。僕自身は殺陣の立ち回り、セリフ回し、体の動きのひとつひとつに、信ならではの力強さがでるよう演じました」。

同じく信を演じる高野は福岡県久留米出身。「昔から憧れていた博多座の舞台に立てるのは素直に嬉しい」と笑みがこぼれる。そして「原作者の原 泰久先生原先生のセリフを読み解きながら、信を演じている。宏規の信は、意思の強さと愛にあふれていてパワフル。同じ役を演じても常に新鮮な刺激をもらっている」と役作りについても熱く語った。

「東京公演の時、ミュージカルの帝王と称される山口祐一郎(王騎役)さんが、舞台袖で『言葉っていいよね』と言われるのをお聞きして、改めてすごい戯曲に携わっているんだな…と実感した」と振り返るのは小関。「自分と牧島くんでは同じセリフでも解釈の仕方が違うし、キャストの組み合わせによっても雰囲気が変わるので、その違いも見比べて欲しいですね」と笑顔で続けた。

原作の大ファンという牧島は、「舞台の上で嬴政・漂として生きられるなんて毎日が夢のよう。アニメやマンガで嬴政の表情が描かれていないシーンでは、こんなとき嬴政なら…と想像を膨らませながら役作りをした。特に目の力強さや微細な表情にこだわりました」と自信をのぞかせた。

「臨場感たっぷりのリアルな殺陣」「迫力ある舞台美術」「オーケストラによる生演奏」など、見どころも尽きない本作。「帝劇から梅芸を経て、博多座へ。劇場ごとに変化していく『キングダム』の成長を見届けてください」(牧島)。「本当に凄い舞台を皆で作っていると自負しています。今しか観ることのできない生の舞台をぜひ体感して欲しいですね」(小関)。「『帝劇統一』『梅芸統一』の後、『博多座統一』を目指します!キャスト・スタッフ一同、気を緩めず走り抜きますので、期待してください」(高野)。「皆様の期待を裏切らない舞台をお見せします。アキ(高野)さんの『帝劇統一』に続き、僕の『キングダムーー』もトレンドワード入りするよう応援してください!(笑)」(三浦)。彼らの魅力がさく裂する壮大な歴史エンターテインメントを、ぜひ舞台で体験しよう。

4月2日(日)~27日(木)福岡・博多座、5月6日(土)~11日(木)北海道・札幌文化芸術劇場hitaru。チケットは発売中。