「夫は私より3歳年下で、付き合っている頃から甘えたがりでした。
気が合うし価値観も同じなので居心地がよく、結婚を決めたのも自然な流れだったと思います。
甘えたがりの夫といるとつい自分も子どもに戻るというか、男と女というより仲のいい親友って感じでじゃれる時間が多くて、仕事の愚痴なんかも気軽に打ち明けあえるので精神的に安定するのを感じます。
子供が生まれてからは子煩悩で育児も積極的にこなし、家事の分担も嫌がらない夫の姿に周りから『友達みたいなふたりで羨ましい』と言われるけれど、私自身は別の問題を抱えていて。
仲間として家庭を支えてくれることには感謝するけれど、たまにはやっぱりひとりの女性として見てほしいしベッドでの時間ももっと楽しみたいです。
子どもが産まれてからは特に、母親とは違うそんな自分が見たい気持ちが強くなって、夫に甘えてみるけれどどうしても以前のようなじゃれる感じでなかなか色気のある雰囲気にならず、ストレスを感じます。
ぜいたくな悩みだと思うし人には言えないけれど、もうちょっと男女を意識した夫婦になりたいですね」(32歳/金融)
「友達」とは、極端にいえば性別を無視した心のつながりが深い関係といえますが、それが夫婦になるとこんな形で裏目に出ることもあります。
お互いの性を意識したいひとときも、友人のような気軽さが前に出るとあえて変えることが難しくなり、気持ちがすれ違うのですね。
それでも、心の距離が近いのであれば素直に「こうなりたい」と打ち明けるのが最善で、改めて「夫婦は男と女」を考える機会を作りたいですね。