撮影:源賀津己
六本木トリコロールシアターが送る、選りすぐりのウェルメイドなフランス喜劇。それが、この『ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚』だ。女好きでモテモテのアンリ・ド・サシー(今江大地)は叔母の遺産の相続をめぐり、友人の弁護士ノルベール(緒形敦)の提案で親友のドド(富本惣昭)と偽装の同性婚をすることに。だが話はそう上手くいかず、アンリの父エドモン(岡森諦)や交際中のエリザ(清水麻璃亜)を巻き込んで大騒動が巻き起こり……!?
キャストは本作のプロデューサーでシアターのオーナーでもある白樹栞がこだわり抜いた顔ぶれ。演出を務める横内謙介も、彼らが初めて台本を読んだ時に「一番だね」と太鼓判を押したという。白樹もこの作品は繰り返し再演を重ねていきたい、と意欲を見せた。
富本は、ドドを「26歳くらいなので大人の部分もありつつ、でも幼い部分が残っていて、目の前で起きた出来事を素直な感情で受けとめられるキャラクター」と語る。初めてのコメディー作品への出演は「本当に楽しくて、毎日新しい発見がある」と、まさに輝くような笑顔を見せた。
緒形も「惣昭は良い意味で子どもの心を忘れていない」と断言。「次に何をするのか予測できなくて、彼の芝居は本当に面白いし、自分自身いろいろと吸収させてもらっています。ドドという役は、彼の役者としての魅力があふれている」と絶賛した。
一方ノルベールは、「弁護士だけに気が利いて頭の回転も速いし、上品でエレガント」だとする。富本から見ても「基本はすごく淡々としていて、りりしい感じ」だそう。そんな彼が「友だちの家に来れば人間らしさを見せるし、そういうお芝居をしてくれる敦くんもすごい。あと、話を回してくれる重要な存在なのですごく頼りになる(笑)」と、様々な意味で魅了されているようだ。
今作の魅力を、緒形は「ストーリーがしっかりと構成されていてシンプルに笑え皆が幸せになれる作品」と言う。「海外の戯曲だけど、日本人も素直に『面白い』と楽しんでもらえる作品。僕たちも演劇としての面白さを感じながら自由に楽しく演じているので、観ていただければそれは絶対伝わる」と、富本も熱い意気込みを語った。
そんな彼らの思いの詰まった公演は、現在上演中。
追加公演、アフター、トークなど特別企画も決定!
【アフターイベント】
公演終了後に休憩挟まず、イベントを開催いたします。
※各イベントは約15分を予定。
日程・詳細は公式HPにてご確認ください。
取材・文:金井まゆみ







