海外ライブは、なんでこんなうまくいかへんの、って思う(苦笑)
――ええ、普通は隠しておきたい部分までカメラが追い続け、このバンドは続くのかと不安もよぎる場面さえありますから。
Die:隠すとか見せたくないものとか、以前は気にしながら映像作品も作っていたところはあるけど、もっとさらけ出していってもいいんじゃないかって考えが個人的にはあって。今回の映像監督とは初めて一緒に組むことになって、俺らのことを詳しく知らないし、俺らもその方の人間性とかよく知らなかったし。
それでヨーロッパ・ツアーとか同行していく中で、監督が知りたいことや聞きたい話をしながら、カメラが追ってた感じやから。そういう意味でも、DIR EN GREYを知らなかった人にも分かりやすい作品になったと思う。
――海外のステージは何回も経験していますが、納得した顔がメンバーの誰からも見られないですよね。
Die:うん(苦笑)。なんで、こんなうまくいかへんの、と思う(笑)。前回の反省を踏まえて、今回のフェスでは自分達なりの見せ方ができるセットリストを用意して行ったにもかかわらず、サウンド・チェックの時点でグダグダしてるっていうか。結局、4曲しかできなくて。ほんま、何をしに来たんかなって。
しかも大事なフェスで、自分らも気合い入っていたし。時間帯も早くて、けっこう雨降ってたけど、人も集まってくれてたから。そこで、ああいう感じで終わってしまったのが、悔しいってところじゃなくて、ただただ情けねえなって。もう何年やってきました? 他のバンドも同じ状況やのに、なんで俺らは普通にできないのって。