酒井製麺の細麺が唯一食べられる店!? 「甲子家」

「甲子家」外観
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竹内孝店長
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次に訪れたのは、「寿々喜家」から独立し、長津田の閑静な住宅街にある「甲子家」。場所は東急田園都市線すずかけ台駅から徒歩15分ほど。

話を伺ったのは、元・コンビニエンスストアのオーナーという異例の経歴をもつ竹内孝(たかし)店長。もともとは保土ケ谷区の某所で大手コンビニエンスストア「スリーエフ」を2店舗を運営するオーナーであったが、以前からラーメン店をやってみたかったという夢があったのだとか。
 

そこで同級生である「寿々喜家」のオーナー・鈴木誠二郎氏に相談したところ、「普通のラーメン店じゃすぐ潰れてしまうから、家系ラーメン店をやらないか」と誘われ、「寿々喜家」の暖簾をくぐることになる。

その後、「寿々喜家」での修行を終えた竹内店長は、2000(平成12)年7月にめでたく「甲子家」をオープン。店名の由来は、この店舗を譲ってくれた管理人の名前からきているのだそう。また、息子さんが当時甲子園を目指していたという願いもあり、この名前にしたという。

ところで、「甲子家」の看板をみてお気づきだろうか? そう! 「甲子家」は家系ラーメン店の特徴の一つでもある赤い看板ではなく、青い看板なのだ! ではいったいその理由はなんだろう?
 

竹内店長いわく、「店を出す時、店のカラーとして海のイメージをしたんだよ。だから青にしたの」とのこと。

なるほど・・・だから看板はもちろん、店内もブルーを基調としているのか。

「でも、最近ちょっと赤にしようかと女房に相談していたんだよね。どう思う?」とちょっぴりおちゃめな竹内店長。筆者個人としてはラーメンが美味しければどちらでもいいと思います!

 

そんな流れで出てきた熱々の「ラーメン」(650円)。

しょう油の香りが強めで、見た目はちょっとチー油の層が厚いかな? さて、それでは実食! と箸を握った矢先、目の前にあるメニューになにやらキニナルキーワードが・・・

「細麺!?」

家系といえば中太麺というイメージが強いが、細麺もチョイスできる!? しかも「甲子家」は酒井製麺を使用していたハズだが・・・。

左が酒井製麺の特注細麺
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竹内店長に伺ったところ、「うちは酒井製麺で特別に細麺を作ってもらってるんですよ」とのこと。まさかこんなところでそんなサプライズに出会えるとは! 
ちなみに細麺は女性が好んで注文するのだそう。

さてさて、意外なサプライズもあったところでいよいよ実食タイム! はたしてそのお味は如何に!?

>家系マイスター・マーコ氏評
寿々喜家ファミリーの中であっさり系と言われている通り、確かにスープ濃度は低い。そのため、チー油およびしょう油味の主張が高すぎるため、バランス的にはもう少しスープ濃度がほしいところ。

>はまれぽ編集部・千葉評
いままで食べてきた家系ラーメンと比べて異色な一杯。スープ自体の味はあっさり目なんだけど、チー油が多め。そして、しょう油味がガツン! と効いている。

<今回の採点>
ネ タ 度 :☆☆☆☆★(星4つ)
既食メニュー:ラーメン(650円)