「大学の頃から仲のよかった夫とは、3年の交際を経て結婚しました。

お互いにゲームや小説などのサブカルチャー好きで趣味が合い、徹夜でアニメを観るなんて時間も『この人じゃないとできないよな』と思いながら楽しんでいました。

ふたりともファッションに興味がないのでいつも適当な服を選んで出かけるのですが、結婚してから気づいたのは『外の世界で見られる夫婦としての自分たち』。

会社の同僚とスーパーでばったり会ったとき、おしゃれな服を着ていかにも仲良し夫婦といった雰囲気のふたりを目にしたら、ズボラな自分たちがみすぼらしく思えてしまい、初めて恥ずかしくなりましたね……。

夫にそれを話すと『人は人、うちはうちでいいんじゃないの?』と簡単に返され、その通りだと思うけれどどこかで『あんな夫婦になりたい』とこだわる自分がいて、夫にそれとなく服を提案したりもしました。

私はダイエットをして美容にも気を使うようになり、外出のときは流行りのスカートなんかを用意するのですが、夫はそれを見て『似合うね』とは言うけど自分も、とはならなくて。

家事の強制などしないし、力仕事は率先してやる男らしさもあって信頼していますが、もう少し外見を整えて私をエスコートするデートなんかもしてくれたらな、とふと思ってしまいます。

戦友みたいな気持ちで何でも言い合える夫だけど、物足りなさはありますね」(30歳/セールス)

こちらの女性は、「ダサい夫」が嫌なのではなく「外から見た夫婦としての自分たち」をもっと変えたいと思い、奮闘しています。

世間一般でいうところの「素敵な夫婦」を知ると、それに近づきたいと思う女心は誰でもあると思いますが、夫がそうでないときは大変ですよね。

人は人、と頭ではわかっていても憧れる気持ち、「友達みたいな夫婦」だからこそ生まれづらい独立した男女の魅力は、少しずつ提案を増やして夫の意識を変えてもらうのがいいのかもしれません。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line