DIAMOND☆DOGSによる20th Anniversary『Le Pont de I’Espoir』が6月28日(水)から博品館劇場で開幕する。2003年に結成されたDIAMOND☆DOGS(以下、D☆D)だが、今回の公演を一つの集大成とし、公演終了後を“リフレッシュ期間”に入る。
一部は20年の軌跡を遡るダンスショー、二部はお馴染みのミュージシャンを交えたライブという構成。D☆D結成時からリーダーとしてグループを率いる東山義久は、一部について「20年間でたくさんのナンバーが生まれて、全部で1000曲近くあるんです。そこから楽曲を選ぶのも一苦労なのですが、今のところ14、15曲にまとめる予定です。全部がメインディッシュのようなナンバーなので、きっとお腹いっぱいになってもらえるはず」。二部についても「D☆Dの活動の中でもライブは一つの売り。舞台作品とはまた違う形で、僕たちの素やエネルギーを観られるはずなので、ぜひ盛り上がっていただけたら」。
この20年間は「本当にいろいろなことがあった」と東山は言う。「新たな挑戦をするためにD☆Dを卒業するメンバーを見送ってきました。今となればいい思い出なんですけどね、当時は結構しんどかった。でも一方で新しく入ってきたメンバーの才能に触れて『こういう表現もありなんだ』と教えてもらうこともたくさんあって......。D☆Dでの活動が確実に今の僕を形作っています」とも。
東山といえば、昨年ミュージカル『ミス・サイゴン』で大役のエンジニア役を演じた。かつて『エリザベート』のトートダンサーだった東山が、エンジニアとして帝国劇場に1人立ち名曲『アメリカンドリーム』を歌い踊る姿には感涙したものだが、東山本人も「D☆Dで培った経験が外の舞台でも通用するんだということを証明したくて。メンバーの励みにして欲しかったし、応援してきてくださったお客さんにも『応援してきてよかったな』と思ってほしかったから」と大役への挑戦の理由を語る。
D☆Dは本公演を機に“リフレッシュ期間”に入る。東山は「『希望への架け橋』という意味のタイトルの通り、これが終わりではなく、また大きなスタートになるような20周年の集大成の公演にしたい。皆さんとこの20周年を祝いあいたいと思いますので、ぜひ劇場にご来場ください」と呼び掛けた。
公演は7月5日(水)まで。
取材・文:五月女菜穂