日本で最も長い歴史を持つ交響吹奏楽団「オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ(Shion)」が、創立100周年を記念して、CMや映画でも有名なカール・オルフ「カルミナ・ブラーナ」の吹奏楽バージョンに挑む。
祝100周年!オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ 特別演奏会「カルミナ・ブラーナ」 チケット情報
「おお、フォルトゥーナ(運命の女神よ)!」。一度聴いたら忘れられないド迫力の合唱で始まり、力強いリズムの繰り返しで命の喜びを歌う「カルミナ・ブラーナ」が、オーケストラを吹奏楽に替えたフルバージョンで上演される機会はめったにない。合唱と児童合唱、3人のソロ歌手、2台ピアノと打楽器群は原曲のまま、吹奏楽ならではの圧倒的な輝かしさを体験できる。
Shionは1923(大正12)年、元陸軍第四師団軍楽隊の有志が「大阪市音楽隊」として結成した。大阪市民に愛されて洋楽普及に貢献し、「大阪市音楽団」へ改称。2014年に民営化し、現在の名前に。吹奏楽コンクール課題曲の参考演奏や、選抜高校野球大会の入場行進曲収録も担当している。
指揮を務める大植英次は、小・中・高校時代に吹奏楽に打ち込み、打楽器、トロンボーン、フルート、ホルンに親しんだブラス・ファンでもある。「Shionはブラスアンサンブルの頂点に立つ団体。仲間意識がタイトで固有のサウンドを持った、大阪の宝、日本の宝」と語る。
曲目はほかに吹奏楽コンでおなじみの「大阪俗謡による幻想曲」、「ダフニスとクロエ」。吹奏楽・合唱に打ち込む子供たちにもお勧めしたい、必聴のコンサートだ。
《第61回大阪国際フェスティバル2023》
祝100周年!オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ 特別演奏会「カルミナ・ブラーナ」
チケット発売中 Pコード:239-024
■開催日時
9月2日(土) 15:00開演(14:00開場)
■会場
フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)
■出演者
吹奏楽:オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ
指揮:大植英次
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団、岸和田市少年少女合唱団
独唱:老田裕子(ソプラノ)、清水徹太郎(テノール)、青山貴(バリトン)
■曲目
オルフ:「カルミナ・ブラーナ」(吹奏楽編曲版/マス・キレス編)
大栗裕:大阪俗謡による幻想曲
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲(吹奏楽編曲版/佐藤正人編)
※バルコニーBOX席、学生席は取り扱いなし。未就学児童は入場不可。