【POINT 6 倒れるほど全力で叫べ! 踊れ!】

 

6曲を歌い終えて、3セット目に入る直前のMCで、玉井詩織が叫びます。

「いいか、お前らぁー! 全力を尽くしていくので、お前らも手を抜くんじゃねーぞぉ!」

彼女はかつて、こうも言っています。

「私たちが倒れるか! お前たちが倒れるか! 勝負だー!!」

初めて聞いたときは、単にプロレス好きのマネージャー(これも、ももクロを楽しむためのキーワードのひとつではあります)に仕込まれた台本通りの言葉としか思っていませんでした。

ですが、この言葉……結構マジです。

続いて歌われたのは『D'の純情』『ミライボウル』『ワニとシャンプー』。

決して大柄ではない5人の身体をフル稼働してのダンス、息切れスレスレかと思うほどの必死の歌いっぷり。そして、それに猛然と応えるコールとサイリウム。

これはもう勝負です。10代の女の子に負けてはいられません。とことん戦いましょう!

【POINT 7 どこまでアドリブやら? のMCに笑え!】

そう言った矢先、次のMCタイムでメンバーたちはこう言います。

「倒れそうになったら、手を挙げてください」
「周りの方も助けてあげてください」
「今度からは会場に酸素ボンベを置いておこうよ」

もちろん、本当に倒れられても困りますから。
そんな気づかいがうれしい一方、おそらくアドリブだろうなと思われるMCが笑えます。

そんなMC後の4セット目は『天手力男』でスタート。久々の和のテイストなサウンドが展開されます。
そして、これに続いては、ももクロとしては数少ないメロウなナンバー『キミノアト』。ここまで盛り上がりまくった観客も、ちょっとクールダウンといった感じで聴き入ります。

……が、歌い終えた百田夏菜子が次の曲を前に、甲高い声で叫びます。
「いつまでも、しっとりしてられないよぉー!」
って、たった今歌ったばかりの曲を全否定(というわけでもないですが)かよっ!

この予想だにしなかったMCが、たまりません。

ちなみに、この夏菜子の甲高い声を聞いただけでも、妙に高まりを覚えます。きっと聞いた人の脳を刺激する周波数を放っているのだと思います……科学的根拠はゼロですが。とにかく、この声に思う存分、ヤラれてください。