8月7日、コベルコ神戸スティーラーズ・デイブ・レニーHC就任記者会見が行われた。福本正幸チームディレクターとレニーディレクターオブラグビー兼HCが出席、次のようにコメントした。
福本TD「昨季成績振るわず、HCの人選については(ラグビーコーチメンター/チームアンバサダー)ウェイン・スミスと考え、レニーにオファーを出した。彼が目指すグラウンドを広く使ってボールをつなぐラグビーをしてもらえればと思う」
レニーHC「ここに来られて本当にうれしい。何か月前にプランニングをはじめている。昔から神戸を知っている。素晴らしい会社であり、素晴らしいチームであり、素晴らしい街であり、ここへ来ることに迷いはなかった。昨年は9位、そこは神戸のいるべき位置ではない。素晴らしいスタッフ、素晴らしい選手たちといい仕事をしていきたい。ここでやるべきことをやっていきたい」
新たな指揮官はすでにコンディショニングの向上に着手したと明かした。
「一番最初にコンディショニングの部分を変えないといけない。ジムでのトレーニングとラグビーに必要なプログラムは連携しないといけない。フィットネスのレベルが下がると自分たちのスキルセットを遂行できない。昨季終了後、選手たちにそこを大きくシフトチェンジしないといけないとすでに伝えてある。間違いなくフィットネスレベルは上げていかないといけないし、それをどう試合につなげられるか」
レニーHCはディフェンスの強化の重要性を説いた。
「ファンを魅了するラグビーを見せたい。そのために細かいディティールを突き詰めないといけない。細かいスキルセットも必要。そのためにはバランスが取れたラグビーをしないといけない。キックも使いながら、相手のディフェンスの乱れを突く。バランスが大事になってくる。重要になってくるのがどれだけディフェンスのクオリティが高められるか。神戸は伝統的にアタックが強いが、そのアタックを生かすためにもディフェンスのクオリティを高める必要がある」
フィットネスの向上とディフェンス強化はリンクしていると続けた。
「スタッツを見てもペナルティが多かった。原因は自分たちのミス。疲れている状態で戻り切れていない、疲労からペナルティをしていることが多い。フィットネスを向上することによって、高いクオリティのディフェンスであったり、自分たちの強みのアタックをより出せることになる」
目標を問われると、レニーHCは「優勝」だと口にした。
「どのチームにインタビューしても、どこを目指すか聞けば、優勝と答えるだろう。自分たちも野望を持っている。そこへたどり着くためにハードワークをし続けないといけないし、仲間同士で厳しいチャレンジをしないといけない。毎試合トップパフォーマンスを見せ続けないといけない。それをやり続け、チームの選手層を厚くすることによって、その野望を近付くことができる」