【日本ばし 大増】「深川めし」980円(税込)

【日本ばし 大増】「深川めし」980円(税込)

そして最後は、再び登場の【日本ばし 大増】の「深川めし」をいただきます。

大阪と東京を行き来することが多い、吉本興業の某お笑い芸人さんが大絶賛していた弁当で、写真の通り、ご飯の上に煮詰められたあさりと生姜がデーンと乗っています。

その副菜には卵焼き、かまぼこ、蕗煮、大根漬があります。

「深川めし」の深川煮

ごくごくシンプルな駅弁ですが、味噌と生姜であっさり仕上げた深川煮はご飯との相性が最高で、食欲がないときでもガンガン食べられそうな味わいです。

駅弁と言うと、「たくさんの具材が入っていたほうが良い」と思われがちですが、このように「美味しいおかずなら、ごく限られた具材数でも十分モタせることができる」代表例のような駅弁で、前述の某お笑い芸人さんが大絶賛していたことにも妙に納得することができました。

千円以下の駅弁は【日本ばし 大増】が多い

ここまで千円以下で買える駅弁を5種食べ比べしながらご紹介しましたが、5種中4種が【日本ばし 大増】によるものでした。

いずれの駅弁も「美味しいのはもちろんだが、同時にできるだけ安く提供したい」という同社の強い思いを感じるものばかりでした。どれも美味しかったですが、やはり筆者はシンプルかつインパクト十分の「深川めし」が一番おいしく思いました。

他方、最安を実現した【東華軒】の「釜揚げしらすとじゃこのお楽しみ弁当」もなかなかおいしく、これぞまさしくストイック駅弁と呼ぶに相応しい一品のように思いました。

ここまで読んでくださったあなたはどのストイック駅弁が気になりましたでしょうか。

ぜひ今度新幹線を利用される際は、本記事を参考にお目当てのストイック駅弁をゲットしてくださいね。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。HP