お正月休みも終わり、1~3月期の連ドラが始まった。よくあることとはいえ、今期も警察・ミステリーもの、病院ものにジャンルが偏った。そしていつも以上に原作ものが多い。

こうなると事前のワクワク感は減るが、見てみないと分からないのがテレビドラマ。いい意味で期待を裏切るおもしろ作品はいったいどれくらいあるのか? さて、今期はどれ見る?

 

『隠蔽捜査』 1月13日~

TBS系 月曜8時 期待度★★★☆☆

今野敏の同名警察シリーズをドラマ化。月曜ミステリーシアターの名前になってからは『確証』に続いての今野敏作品になる。

キャリア刑事をメインにした物語で、出演は杉本哲太、古田新太、安田顕、生瀬勝久、鈴木砂羽、松澤一之、三倉茉奈など。

もはや安定してきた枠なので、今期も見応えのある人間ドラマが楽しめそう。『あまちゃん』の大吉(杉本哲太)と荒巻(古田新太)がガッツリ組んで芝居をするというのも楽しみ。

 

 

『失恋ショコラティエ』 1月13日~

フジ系 月曜9時 期待度★★★★☆

水城せとなの同名コミックをドラマ化。チョコレート好きの天然系小悪魔女子である先輩を振り向かせるために、一流のショコラティエになって奮闘する妄想系片思い男子のラブストーリー。

出演は、松本潤、石原さとみ、水川あさみ、佐藤隆太、溝端淳平、水原希子、有村架純、加藤シゲアキ、竹中直人など。

脚本は安達奈緒子だが、恋愛モノならそつなくまとめてくれるかも。プロデューサーは『電車男』や『のだめカンタービレ』の若松央樹なので、この手のコミック原作もうまくドラマ化してくれそう。

 

 

『ダークシステム~恋の王座決定戦~』 1月20日~

『ダークシステム~恋の王座決定戦~』公式サイトより

TBS系 月曜24時28分 期待度★★☆☆☆

自主制作された同名映画を原作にして、犬童一心監督が連ドラ化。モテない男が好きな女性を手に入れるため、ダークなマシーンを作ってライバルたちと恋愛バトルを繰り広げる。

主演は八乙女光。他に、玉城ティナ、弓削智久、伊野尾慧、板尾創路、林隆三などが出演する。

B級テイストを維持しながらも、スケールアップしたエンタメ作品になりそう。深夜枠ならではのドラマが楽しめるかも。

 

 

『恋文日和』 1月6日~

日テレ系 月曜25時29分 期待度★★☆☆☆

2004年に映画化もされたジョージ朝倉の同名コミックを連ドラ化。ラブレターを題材にした全10話のオムニバス物語をE-girlsの10人が主演して映像化する。

演じるのは、DreamからShizuka、Happinessから須田アンナ、藤井夏恋、楓、Flowerから藤井萩花、佐藤晴美、坂東希。他に武田杏香、石井杏奈、山口乃々華も主演する予定。E-girlsの曲もたくさん使われるようなので、ファンの人は要チェック。

 

 

『福家警部補の挨拶』 1月14日~

フジ系 火曜9時 期待度★★★★☆

大倉崇裕の同名短編推理小説を連ドラ化。『刑事コロンボ』のように、最初に犯人と事件の概要を描いてしまう倒叙ミステリーで、風変わりな女性警部補・福家が鋭い観察力で事件を解決していく。

原作のなかの一遍「オッカムの剃刀」をNHKが2009年にドラマ化したときは、永作博美が福家を演じていたが、今回は檀れいが演じる。共演は、稲垣吾郎、柄本時生など。第1話の犯人役は反町隆史。

どうしても永作博美版と比べてしまいそうだけど、檀れいならではの福家も見てみたい。

 

 

『チーム・バチスタ4~螺鈿迷宮』 1月7日~

フジ系 火曜10時 期待度★★★☆☆

海堂尊の「螺鈿迷宮」をドラマ化。伊藤淳史と仲村トオルがコンビを組む連ドラとしては、2008年の『チーム・バチスタの栄光』、2010年の『ジェネラル・ルージュの凱旋』、2011年の『アリアドネの弾丸』に続いて4作目となる。今回の舞台は終末期医療を主とする地方病院。その病院を経営する一族の謎に迫る。

出演は伊藤淳史、仲村トオルの他に、柳葉敏郎、栗山千明、水野美紀、宅間孝行、渡部豪太、上遠野太洸、山崎賢人など。過去のシリーズから林隆三、名取裕子、西島秀俊、安田顕なども出演予定。

本来は田口・白鳥シリーズではないので原作とは内容も変わってくるだろうけど、テレビシリーズとしてはこれが最後になるらしいので、このドラマらしいエンタメに徹して作って欲しい。

 

 

『紙の月』 1月7日~

NHK 火曜10時 期待度★★★★☆

角田光代の同名小説を原田知世主演でドラマ化。パート先の銀行から1億円を横領してしまった40代主婦の逃亡劇を描く。

出演は他に、水野真紀、西田尚美、満島真之介、ミッキー・カーチス、冨士眞奈美、光石研など。

些細な事から人生の歯車を狂わせていくごく普通の主婦を、原田知世が演じるところが見どころか。NHKらしい丁寧な作りに期待。